事業関係管理
一文目が挙げる 3 つの行いを、シラバスの並び順で答えよ。
- 顧客関係を管理し
- 顧客満足を維持し
- 顧客及び他の利害関係者との間のコミュニケーションのための取決めを確立する
3 つ目だけが「顧客」に加えて「他の利害関係者」も相手にしている。
用語例には「顧客満足」と「サービス満足度」が別々に並ぶ。両者の違いは書かれているか。
書かれていない。
用語例 事業関係管理,顧客関係,顧客満足,サービス満足度,苦情
説明文では、顧客満足は「維持する」対象、サービス満足度は「測定」の対象として現れる。
| 語 | 説明文での扱い |
|---|---|
| 顧客満足 | 一文目で「維持し」 |
| サービス満足度 | 二文目で「測定」 |
両者が同じものか、違うものかは、シラバスに書かれていない。
名前から違いを組み立てることは spec.md §8.1a に反する。
細目名の「事業」という語は、説明文のどこに現れるか。
現れない。
細目名は「事業関係管理」だが、説明文が使う語は「顧客関係」「顧客満足」 「顧客及び他の利害関係者」「サービス満足度」「苦情」である。
「事業」という語は、説明文には現れず、細目名と用語例の 1 つ目(どちらも「事業関係管理」)にだけ現れる。
シラバスは顧客関係を管理し、顧客満足を維持し、顧客及び他の利害関係者との間のコミュニケーションのための取決めを確立することを理解するとしている。あわせてサービスのパフォーマンス傾向及びサービスの成果のレビューを行い、サービス満足度の測定、サービスに対する苦情の管理を行うことを理解するとしている。用語例は 5 語で、そのうち顧客満足とサービス満足度が別の語として並ぶが、両者がどう違うかは書かれていない。細目名は「事業関係管理」だが説明文に「事業」という語は現れず、代わりに顧客・利害関係者という語が使われている。
一文目が挙げる 3 つ(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 行い | 相手 |
|---|---|---|
| 1 | 顧客関係を管理する | 顧客 |
| 2 | 顧客満足を維持する | 顧客 |
| 3 | コミュニケーションのための取決めを確立する | 顧客及び他の利害関係者 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 「相手」の列はシラバスの一文から切り出したものであり、 シラバスがこの見出しを立てているわけではない。 3 つ目だけが相手に「他の利害関係者」を含む。
二文目が挙げる 3 つ(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 行い |
|---|---|
| 1 | サービスのパフォーマンス傾向及びサービスの成果のレビュー |
| 2 | サービス満足度の測定 |
| 3 | サービスに対する苦情の管理 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 1 つ目は「及び」でつながれた 2 つを 1 度のレビューの対象としている。
用語例 5 つ(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 説明文での扱い |
|---|---|---|
| 1 | 事業関係管理 | (細目名と同じ。説明文には現れない) |
| 2 | 顧客関係 | 一文目で「管理し」 |
| 3 | 顧客満足 | 一文目で「維持し」 |
| 4 | サービス満足度 | 二文目で「測定」 |
| 5 | 苦情 | 二文目で「管理」 |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 5 語のどれにも括弧が付いていない。 顧客満足(3)とサービス満足度(4)が別の語として並ぶが、違いは書かれていない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 二文 |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 5 |
| 末尾 | 「など」は付かない |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は二文である。
顧客関係を管理し,顧客満足を維持し,顧客及び他の利害関係者との間のコミュニケーションの ための取決めを確立することを理解する。また,サービスのパフォーマンス傾向及びサービスの 成果のレビューを行い,サービス満足度の測定,サービスに対する苦情の管理を行うことを理解する。
続けて 5 つが列挙されている。
用語例 事業関係管理,顧客関係,顧客満足,サービス満足度,苦情
細目名に「事業」があり、説明文には無い
Section titled “細目名に「事業」があり、説明文には無い”細目名は「事業関係管理」である。 しかし、説明文には「事業」という語が現れない。
説明文が使うのは「顧客関係」「顧客満足」「顧客及び他の利害関係者」 「サービスのパフォーマンス傾向」「サービスの成果」「サービス満足度」「苦情」である。
「事業」という語は、説明文には現れず、細目名と用語例の 1 つ目(どちらも「事業関係管理」)にだけ現れる。 このノートの根拠が覆う 29 細目まで広げると、ほかに 2.(12)③ 変更管理の活動 の「事業利益」と 2.(19)サービス継続管理 の用語例「事業継続計画(BCP)」がある。 シラバスがこれらを結び付けているわけではない。
なぜ「事業関係管理」という名前なのかは、シラバスに書かれていない。
一文目の 3 つ
Section titled “一文目の 3 つ”| 順 | 対象 | 行い |
|---|---|---|
| 1 | 顧客関係 | 管理し |
| 2 | 顧客満足 | 維持し |
| 3 | 顧客及び他の利害関係者との間のコミュニケーションのための取決め | 確立する |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
1 つ目と 2 つ目の相手は「顧客」だが、3 つ目は「顧客及び他の利害関係者」である。
「他の」が付いていることから、顧客も利害関係者に含まれる読み方になるが、 シラバスがそう明記しているわけではない。
2 つ目の動詞が「維持し」である点に注意する。 高めるでも測るでもなく「維持」と書かれている。
二文目の 3 つ
Section titled “二文目の 3 つ”| 順 | 対象 | 行い |
|---|---|---|
| 1 | サービスのパフォーマンス傾向及びサービスの成果 | レビュー |
| 2 | サービス満足度 | 測定 |
| 3 | サービスに対する苦情 | 管理 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
1 つ目は「及び」でつながれた 2 つを、1 度のレビューの対象としている。 2 つに分けて数えない。
3 つとも対象が「サービス」で始まる。
レビューをいつ行うか、測定をどう行うか、苦情をどう管理するかは書かれていない。
顧客満足とサービス満足度
Section titled “顧客満足とサービス満足度”用語例には「顧客満足」(3)と「サービス満足度」(4)が別の語として並ぶ。
説明文での扱いも違う。
| 語 | 説明文 | 動詞 |
|---|---|---|
| 顧客満足 | 一文目 | 維持 |
| サービス満足度 | 二文目 | 測定 |
両者がどう違うか、片方がもう片方を含むかは、シラバスに書かれていない。
このノートで両者の違いを組み立てない。
名前から違いを組み立てることは spec.md §8.1a に反する。
「顧客」という語
Section titled “「顧客」という語”「顧客」は同じ中分類の複数の細目に現れる。
| 細目 | 現れ方 |
|---|---|
| 1.(2) | 用語例(「顧客」「サービス提供者」と並ぶ) |
| 1.(4)SLA | 定義文(「組織と顧客との間の合意文書」) |
| 2.(3)サービスカタログ管理 | 説明文(「顧客に提供するサービス」「顧客,利用者及びその他の利害関係者」) |
| 2.(6)(この細目) | 説明文(顧客関係/顧客満足/顧客及び他の利害関係者)・用語例(顧客関係/顧客満足) |
| 2.(7)サービスレベル管理 | 説明文(「顧客と提供するサービスについてSLAを合意する」) |
| 2.(8)供給者管理 | 説明文・用語例(どちらにも「供給者として行動する顧客」) |
| 2.(12)① 変更管理方針 | 説明文(「顧客又はサービスに重大な影響を及ぼす」) |
| 2.(15)① インシデントの対応 | 説明文(「顧客又は利用者へのサービス」) |
シラバスが「顧客」の定義を与えているわけではない。 同じ語が複数の細目に現れる、というところまでである。
なお、2.(3)は「顧客,利用者及びその他の利害関係者」と 3 者を挙げるが、 この細目は「顧客及び他の利害関係者」の 2 つで「利用者」が無い。 どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 「事業関係管理」という名前の由来、「事業」が何を指すか
- 「顧客満足」と「サービス満足度」の違い
- 「顧客関係」の管理を具体的にどう行うか
- 満足度の測り方、指標、尺度
- 苦情をどう受け付け、どう処理するか
- レビューをいつ行うか、誰が行うか
- 「利害関係者」が誰を指すか
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。