情報システム戦略との整合性の検証
説明文は何を書いているか。
要件定義に当たっては,情報システム戦略との整合性の検証が重要であることを理解する。
これで全文である。41 字の一文。
述べているのは「重要である」ということだけである。
何をもって整合と見るか、誰がいつ検証するか、 整合していないと分かったらどうするかは書かれていない。
節 2 の【目標】と細目名はどういう関係か。
節 2 の【目標】2 項目目は「情報システム戦略との整合性の検証を修得し,適用する。」で、 細目名と完全に同じ文字列を含む。
この 25 細目で、【目標】の本体と細目名が完全一致するのはこの細目だけである。
ただし【目標】も「修得し,適用する」と述べるだけで、中身は書いていない。
同じ文字列はほかの細目にも現れるか。
2.(2)④ 利害関係者要件の確認 の説明文に「情報システム戦略との整合性」の 13 文字が現れる。
ただしそちらは「情報システム戦略との整合性などを検証し」という形で、 細目名そのものではない。
シラバスは 2.(2)④ の検証とこの細目の検証が同じものだとは述べていない。
シラバスは要件定義に当たっては情報システム戦略との整合性の検証が重要であることを理解するとしている。説明文はこの一文だけで、何をもって整合と見るか、どう検証するかは書かれていない。用語例も [タスクの例] も無く、この 25 細目で最も材料が少ない。そのためこのノートの図は学習内容の表ではなく、細目名と同じ文字列がシラバスのどこに現れるかを並べた、シラバスの書き方の表である。
細目名「情報システム戦略との整合性の検証」がシラバスに現れる場所
| 場所 | 逐語 | 一致 |
|---|---|---|
| この細目の見出し | 2.(3)情報システム戦略との整合性の検証 | 細目名 |
| 節 2 の【目標】2 項目目 | 情報システム戦略との整合性の検証を修得し,適用する。 | 完全一致 |
| 2.(2)④ の説明文 | …情報システム戦略との整合性などを検証し,… | 先頭 13 文字 |
この表は同じ文字列が現れる場所を並べたものであって、内容の対応づけではない。 シラバスは、2.(2)④ の検証とこの細目の検証が同じものだとは述べていない。 表に挙げた三つは、どれもこの細目の中身を説明していない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 一文(41 字) |
| 文末 | 「〜重要であることを理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 無し |
| 用語例 | 無し |
| [タスクの例] | 無し |
用語例も [タスクの例] も持たない細目は、この 25 細目で 5 件である。 そのうちこの細目は、説明文の中に並列も持たない。
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は一文である。
要件定義に当たっては,情報システム戦略との整合性の検証が重要であることを理解する。
この細目には用語例も [タスクの例] も無い。上の一文がすべてである。
「重要である」までしか述べていない
Section titled “「重要である」までしか述べていない”説明文は「〜の検証が重要であることを理解する」という形で、 検証が重要だという命題だけを置いている。
読点は一つあるが、前半は「要件定義に当たっては」という条件であって、 並列の列挙ではない。したがって実質の命題は一つである。
検証の観点、基準、手順、担当、時期はいずれも書かれていない。
「情報システム戦略」が何を指すかも、この細目には書かれていない。
このノートの図は学習内容の表ではない
Section titled “このノートの図は学習内容の表ではない”この細目は、この 25 細目のなかで材料が最も少ない。
用語例が無く、[タスクの例] も無く、説明文にも並列が無いため、 学習内容を行に並べた表を作れない。
そこでこのノートの図は、細目名と同じ文字列がシラバスのどこに現れるかを並べている。 これはシラバスの書き方を示す表であって、検証の中身を示す表ではない。
表から「検証には三つの場面がある」といった読み方はできない。
【目標】との完全一致はこの細目だけである
Section titled “【目標】との完全一致はこの細目だけである”節 2 の【目標】は 2 項目あり、2 項目目が 「情報システム戦略との整合性の検証を修得し,適用する。」である。
この 25 細目で、【目標】の本体と細目名が完全に一致するのはこの細目だけである。
ほかの細目でも【目標】と細目名が部分的に重なることはあるが、 それは長い文の一部として重なるだけで、【目標】がその細目を独立に挙げたことにはならない。
ただし完全一致していても、【目標】の側に中身は書かれていない。 「修得し,適用する」とあるだけである。
2.(2)④ の「整合性」とは別に扱う
Section titled “2.(2)④ の「整合性」とは別に扱う”2.(2)④ 利害関係者要件の確認 の説明文は 「定義された要件の実現可能性,妥当性,情報システム戦略との整合性などを検証し」と書いており、 この細目名の先頭 13 文字を含む。
しかしそちらは「整合性など」と「など」で開かれた列挙の一項目であり、 細目名そのものではない。
シラバスは両者が同じ検証だとも、一方がもう一方の一部だとも述べていない。 この細目のノートで両者を同じものとして扱わない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 整合性の検証の観点、基準、手順、成果物
- 「情報システム戦略」の定義、どこで作られるか
- 整合していない場合の扱い
- 細目名を「情報システム戦略」「整合性」「検証」に分けた説明
- 2.(2)④ の検証と同じかどうか
- 2.(1)・2.(2)との順序(シラバスは節 2 の中の順序を述べていない)
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。