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説明文は何を書いているか。

情報システムの導入に伴うリスクの種類や大きさの分析を理解する。

これで全文である。31 字の一文。

読点を一つも持たない。この 25 細目で説明文が読点を持たないのは、 この細目と 2.(1)② 要求分析の手法、2.(2)② 要件の定義 の 3 件である。

リスクの種類が何か、大きさをどう測るかは書かれていない。

用語例のなかで「など」が付くのはどこか。

リスク対応(リスク回避,損失予防,損失軽減,リスク移転,リスク保有など)

4 語目 リスク対応 の括弧の中である。

この 25 細目で、用語例の側に「など」があるのはここだけである (説明文の側の「など」は 7 細目・9 箇所にある)。

括弧の中の 5 つは、リスク対応のすべてではない。「など」で開かれている。

「リスク対応は五つに分かれる」と書かない。

「損失」で終わる語はいくつあるか。

4 語である。財産損失、賠償責任損失、純収益損失、人的損失。

5 語目から 8 語目まで連続して並んでいる。

シラバスはこの 4 語が損失の全部であるとも、互いに排他であるとも書いていない。

4 語それぞれの意味も書かれていない。

用語例 9 語の形はそろっているか。

そろっていない。

「リスク分析の対象」「リスク測定」のように短い語と、 「リスクの種類に応じた損害内容と損害額」のように長い語が混在する。

2 語目「リスクの発生頻度・影響・範囲」は中黒で三つをつなぐ。 中黒を読点に直さない。

シラバスは情報システムの導入に伴うリスクの種類や大きさの分析を理解するとしている。説明文は 31 字の一文で、読点を一つも持たない。用語例は 9 語で、括弧を持つのは リスク対応 の 1 語だけである。その括弧の中は「リスク回避,損失予防,損失軽減,リスク移転,リスク保有など」と「など」で閉じられておらず、用語例の側に「など」があるのはこの 25 細目でここだけである。9 語の意味も、リスクをどう測るのかも書かれていない。

用語例 9 個(シラバスの並び順のまま)

順用語例括弧の中身
1リスク分析の対象—
2リスクの発生頻度・影響・範囲—
3リスクの種類に応じた損害内容と損害額—
4リスク対応(リスク回避,損失予防,損失軽減,リスク移転,リスク保有など)例示(「など」つき)
5財産損失—
6賠償責任損失—
7純収益損失—
8人的損失—
9リスク測定—

この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも検討の順序でもない。 9 語のいずれについても、意味・求め方・判断の基準は書かれていない。 4 語目の括弧の中は「など」で開かれており、そこに挙がる 5 つで全部ではない。

この細目でのシラバスの書き方

項目記載
説明文一文(31 字。読点を持たない)
文末「〜大きさの分析を理解する。」
説明文の「など」無し
用語例の「など」1 箇所(4 語目の括弧の中)
列挙に付くラベル用語例
用語例の数9
括弧を持つ用語例1
[タスクの例]無し

説明文は一文である。

情報システムの導入に伴うリスクの種類や大きさの分析を理解する。

続けて用語例が 9 語挙げられている。

リスク分析の対象,リスクの発生頻度・影響・範囲,リスクの種類に応じた損害内容と損害額, リスク対応(リスク回避,損失予防,損失軽減,リスク移転,リスク保有など),財産損失, 賠償責任損失,純収益損失,人的損失,リスク測定

これがこの細目の根拠のすべてである。

この 25 細目で説明文が読点を一つも持たないのは、この細目と 2.(1)② 要求分析の手法、2.(2)② 要件の定義 の 3 件である。

読点が無いぶん、説明文は一つの命題だけを述べている。 「リスクの種類や大きさの分析を理解する」がそれである。

「種類」が何によって分かれるのか、「大きさ」が何の尺度なのかは書かれていない。

分析の結果をどう使うのかも、誰が行うのかも書かれていない。

4 語目だけが括弧と「など」を持つ

Section titled “4 語目だけが括弧と「など」を持つ”

9 語のうち括弧を持つのは リスク対応 の 1 語だけである。

括弧の中は「リスク回避,損失予防,損失軽減,リスク移転,リスク保有など」で、 五つの名前が挙がったあとに「など」が付く。

この 25 細目で、用語例の側に「など」があるのはここだけである。

「など」がある以上、五つは例であって全部ではない。 五つを並べた表を作るときも、「これで全部」と読める書き方をしない。

五つそれぞれの意味も、どの場面でどれを選ぶかも書かれていない。

括弧の中の読点は語の区切りではない。 リスク対応(…) 全体で 1 語であり、用語例は 9 語である。

「損失」で終わる 4 語が連続する

Section titled “「損失」で終わる 4 語が連続する”

5 語目から 8 語目まで、財産損失・賠償責任損失・純収益損失・人的損失 と並ぶ。

4 語とも「損失」で終わるが、シラバスはこれを分類として示していない。 4 語で損失が尽きるとも、互いに重ならないとも書かれていない。

3 語目「リスクの種類に応じた損害内容と損害額」には「損害」があり、 5〜8 語目には「損失」がある。シラバスは両者の違いを書いていない。 ノートでもどちらかに寄せない。

2 語目「リスクの発生頻度・影響・範囲」は中黒で三つをつなぐ形で、 この細目の用語例ではここだけである。

次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。

  • リスクの種類の一覧、大きさの測り方、計算式
  • 9 語それぞれの意味、求め方、単位
  • リスク対応の括弧に挙がる五つの意味、選び方、優先順位
  • 「など」に含まれるもの(何が省かれているかは書かれていない)
  • 「損害」と「損失」の使い分け
  • 1.(3)①〜④ との順序(シラバスは ①〜⑤ の順序を述べていない)
  • 3.(2)⑥ 調達リスク分析 との関係(どちらもリスクを扱うが、シラバスは両者を結び付けていない)

名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。