システム化計画の立案
説明文は何を書いているか。
システム化計画の立案の目的,考え方,手順を理解する。
これで全文である。26 字の一文。
目的が何か、考え方が何か、手順がどう進むかは、説明文には書かれていない。
説明文は 1.(1)とどう違うか。
| 細目 | 逐語 |
|---|---|
| 1.(1)システム化構想の立案 | システム化構想の立案の目的,考え方,手順を理解する。 |
| 1.(2)(この細目) | システム化計画の立案の目的,考え方,手順を理解する。 |
違うのは「構想」と「計画」の 2 文字だけである。
シラバスは両者の違いを説明していない。 節 1 の【目標】は 2 件を一つの項目に並べているが、順序も前後関係も述べていない。
[タスクの例]は何項目か。
7 項目である。(ⅰ) から (ⅶ) まで。
読点で数えると 11 に見えるが、それは (ⅴ) の 1 項目が中に読点を 4 つ持つためである。
(ⅴ)システム移行,システム運用と保守,環境整備,教育・訓練,及び品質に対する基本方針の明確化
項目の単位はローマ数字であって読点ではない。
括弧を持つ用語例はどれか。
13 語のうち 1 語だけである。
プロジェクトオーナー(と実行責任者)
括弧の中は英語の展開でも日本語訳でもなく、「と実行責任者」という補足である。
シラバスはプロジェクトオーナーと実行責任者の違いを書いていない。 括弧まで含めて 1 語として扱う。
シラバスはシステム化計画の立案の目的、考え方、手順を理解するとしている。説明文は 26 字の一文で、1.(1)システム化構想の立案 と「〜の立案の目的,考え方,手順を理解する。」まで同じ形である。この細目は [タスクの例] を 7 項目持ち、用語例は 13 語である。[タスクの例] を持つのはこの細目と 1.(1)の 2 件だけで、7 項目のうち (ⅴ) だけが項目の中に読点を 4 つ持つ。目的・考え方・手順の中身も、13 語それぞれの意味も書かれていない。
用語例 13 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中身 |
|---|---|---|
| 1 | 全体システム化計画 | — |
| 2 | 個別システム化計画 | — |
| 3 | システム化計画の基本要件 | — |
| 4 | システム化の目的 | — |
| 5 | 開発範囲 | — |
| 6 | システム適用範囲 | — |
| 7 | 関連する情報技術の調査 | — |
| 8 | 業務モデルの作成 | — |
| 9 | システム化機能の整理 | — |
| 10 | システム方式の策定 | — |
| 11 | サービスレベルと品質に対する基本方針 | — |
| 12 | プロジェクト推進体制 | — |
| 13 | プロジェクトオーナー(と実行責任者) | 補足 |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも検討の順序でもない。 13 語のいずれについても、意味・使いどころ・ほかの語との関係は書かれていない。 13 語がグループに分けられているわけでもない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 一文(26 字) |
| 文末 | 「〜手順を理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 無し |
| 列挙に付くラベル | [タスクの例]と用語例の二つ |
| [タスクの例]の数 | 7 |
| 用語例の数 | 13 |
| 括弧を持つ用語例 | 1 |
[タスクの例]と用語例の両方を持つのは、この細目と 1.(1)の 2 件だけである。
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は一文である。
システム化計画の立案の目的,考え方,手順を理解する。
続けて [タスクの例] が 7 項目挙げられている。
(ⅰ)基本要件の実現性の検討,(ⅱ)開発スケジュールの大枠作成,(ⅲ)システム選定方針の策定, (ⅳ)プロジェクト推進体制の策定,(ⅴ)システム移行,システム運用と保守,環境整備,教育・訓練, 及び品質に対する基本方針の明確化,(ⅵ)システム運用の評価指標の設定,(ⅶ)承認
そのあとに用語例が 13 語続く。
全体システム化計画,個別システム化計画,システム化計画の基本要件,システム化の目的, 開発範囲,システム適用範囲,関連する情報技術の調査,業務モデルの作成, システム化機能の整理,システム方式の策定,サービスレベルと品質に対する基本方針, プロジェクト推進体制,プロジェクトオーナー(と実行責任者)
節 1 の【目標】は 2 項目あり、1 項目目が「システム化構想の立案とシステム化計画の立案の目的, 考え方,手順を修得し,適用する。」、2 項目目が「システム化計画の立案における検討項目を修得し, 適用する。」である。
[タスクの例]の 7 項目
Section titled “[タスクの例]の 7 項目”| 番号 | 項目 |
|---|---|
| (ⅰ) | 基本要件の実現性の検討 |
| (ⅱ) | 開発スケジュールの大枠作成 |
| (ⅲ) | システム選定方針の策定 |
| (ⅳ) | プロジェクト推進体制の策定 |
| (ⅴ) | システム移行,システム運用と保守,環境整備,教育・訓練,及び品質に対する基本方針の明確化 |
| (ⅵ) | システム運用の評価指標の設定 |
| (ⅶ) | 承認 |
この表の番号はシラバスの表記をそのまま写したものであって、 実施の順序でも重要度でもない。シラバスは 7 項目の順序を述べていない。
項目は 7 である。読点で割ると 11 になるが、(ⅴ) の 1 項目が中に読点を 4 つ持つためで、 「システム移行」から「品質に対する基本方針の明確化」までが 1 項目である。
(ⅴ) の中の「及び」を「および」に開かない。「教育・訓練」の中黒も直さない。
各項目が何をすることなのか、誰が行うのか、何ができあがるのかは書かれていない。
用語例は 13 語
Section titled “用語例は 13 語”用語例は 13 語で、この 25 細目では 3.(1)③ 外部資源の利用 と並んで 3 番目に多い (1 番目は 1.(1)の 17 語、2 番目は 3.(2)⑦ 契約締結 の 14 語)。
13 語のうち括弧を持つのは 13 番目の プロジェクトオーナー(と実行責任者) だけである。
先頭の 2 語は「全体システム化計画」と「個別システム化計画」で、 「システム化計画」が共通し、前の 2 字だけが違う。シラバスは両者の関係を書いていない。
「プロジェクト推進体制」は、この細目の [タスクの例] (ⅳ)「プロジェクト推進体制の策定」の一部にも現れる。 ただしシラバスは用語例と [タスクの例] の対応を述べていない。
「システム方式の策定」は 1.(1)システム化構想の立案 の [タスクの例] (ⅵ) にも現れるが、 この 25 細目の用語例としてはこの細目にしか無い。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- システム化計画の立案の目的・考え方・手順の中身
- [タスクの例]7 項目の実施方法、成果物、担当、順序
- 13 語それぞれの意味、判断基準、使いどころ
- 全体システム化計画と個別システム化計画の違い
- プロジェクトオーナーと実行責任者の違い、役割
- 1.(1)システム化構想の立案 との前後関係(【目標】も説明文も順序を述べていない)
- 1.(3)の ①〜⑤ が「検討項目」としてこの細目に続くという関係 (【目標】2 項目目は 1.(3)の見出し名と同じ文字列だが、シラバスは両者を結び付けていない)
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。