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説明文は何を書いているか。

調達に当たっては,内部統制,法令遵守,CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)調達,グリーン調達などの観点からのリスク管理の知識が必要であり,リスクを分析し,評価し,対策を立てる必要があることを理解する。また,調達のリスクを品質リスク,納期リスク,費用超過リスク,要員スキルに関するリスクなど,リスクの内容に合わせて分けられることを理解する。

これで全文である。196 字。

この 25 細目のなかで、説明文が二文なのはこの細目だけである。残る 24 件は一文である。

最も長い説明文でもある。

一文目と二文目は何が違うか。

一文目は観点と、必要なことを述べる。

  • 観点 — 内部統制,法令遵守,CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)調達,グリーン調達など
  • 必要なこと — リスク管理の知識、および 分析し,評価し,対策を立てる こと

二文目はリスクの分け方を述べる。

  • 調達のリスクを「リスクの内容に合わせて分けられる」

二つの文の関係は「また,」でつながれているだけで、 一文目の観点と二文目の分け方がどう対応するかは書かれていない。

用語例は何語で、説明文との関係はどうなっているか。

4 語である。括弧を持つものは無い。

品質リスク,納期リスク,費用超過リスク,要員スキルに関するリスク

4 語とも、二文目の中に同じ文字列でそのまま現れる。

二文目は 4 語のあとに「など」を置いているので、4 語で全部ではない。

シラバスは調達に当たっては四つの観点などからのリスク管理の知識が必要であり、リスクを分析し、評価し、対策を立てる必要があることを理解し、また調達のリスクをリスクの内容に合わせて分けられることを理解するとしている。説明文は 196 字の二文で、この 25 細目で二文を持つのはこの細目だけであり、最も長い説明文でもある。用語例は 4 語で、4 語とも二文目にそのまま現れるが、観点もリスクも「など」で開かれている。分け方の基準も、各リスクの中身も書かれていない。

一文目が挙げる観点(説明文に現れる順)

観点
内部統制
法令遵守
CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)調達
グリーン調達

説明文はこの四つのあとに「など」を置いており、四つで全部ではない。 この表は説明文に現れる順で並べたものであって、検討する順序でも重要度でもない。 四つのいずれについても、意味・確かめ方は書かれていない。 3 行目は括弧の後ろに「調達」が続く形で 1 つの語である。括弧の手前で切らない。

用語例 4 個(シラバスの並び順のまま)

順用語例二文目に同じ文字列があるか
1品質リスクある
2納期リスクある
3費用超過リスクある
4要員スキルに関するリスクある

この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも検討の順序でもない。 右の列は説明文と用語例を突き合わせた結果であって、 シラバスが 4 語を分類しているわけではない。 4 語のいずれについても、中身・見つけ方・対策は書かれていない。

この細目でのシラバスの書き方

項目記載
説明文二文(196 字)
一文目の文末「〜必要があることを理解する。」
二文目の文末「〜分けられることを理解する。」
説明文の「など」2 箇所(観点の末尾・リスクの末尾)
説明文の中の括弧1 個(展開+訳)
列挙に付くラベル用語例
用語例の数4
括弧を持つ用語例0
[タスクの例]無し

説明文は二文である。

調達に当たっては,内部統制,法令遵守,CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)調達,グリーン調達などの観点からのリスク管理の知識が必要であり,リスクを分析し,評価し,対策を立てる必要があることを理解する。また,調達のリスクを品質リスク,納期リスク,費用超過リスク,要員スキルに関するリスクなど,リスクの内容に合わせて分けられることを理解する。

続けて用語例が 4 語挙げられている。

品質リスク,納期リスク,費用超過リスク,要員スキルに関するリスク

これがこの細目の根拠のすべてである。

この 25 細目で唯一の二文である

Section titled “この 25 細目で唯一の二文である”

25 件の説明文のうち、二文で書かれているのはこの細目だけである。 最も長い説明文でもある。

二文は「また,」でつながれている。 一文目が観点とすべきことを、二文目が分け方を述べており、 二つの文が順序を成すとも、片方が他方の詳細だとも書かれていない。

25 件はすべて「理解する。」で終わり、この細目は二文ともそれで終わる。

一文目は観点と、必要なことを述べる

Section titled “一文目は観点と、必要なことを述べる”

一文目は四つを挙げて「などの観点からの」と続ける。 四つは 内部統制、法令遵守、CSR で始まる語、グリーン調達 である。 「など」が付くので、四つで全部ではない。

CSR は説明文の括弧の中で英語の展開と日本語の訳を与えられている。 書かれたとおりの展開と訳だけを置く。 この語は括弧の後ろに「調達」が続いて 1 つの語になっており、 「CSR」だけを切り出して別の語のように扱わない。

「グリーン調達」には説明も訳も付いていない。

一文目はさらに「リスク管理の知識が必要であり」と述べ、 「リスクを分析し,評価し,対策を立てる必要がある」と続く。 必要であることまでが述べられており、 分析・評価・対策のやり方は書かれていない。

二文目は分けられることだけを述べる

Section titled “二文目は分けられることだけを述べる”

「調達のリスクを(中略)リスクの内容に合わせて分けられることを理解する」という形である。

述べているのは「分けられる」ということまでで、 分ける基準、分けたあとの扱い、分ける単位の粗さは書かれていない。

「リスクの内容に合わせて」が分ける手掛かりだが、 内容が何を指すかは書かれていない。

この 25 細目で説明文に「など」を持つのは 7 細目・9 箇所で、 この細目はそのうちの 2 箇所を持つ。

用語例は二文目の語と同じである

Section titled “用語例は二文目の語と同じである”

用語例の 4 語は、いずれも二文目の中に同じ文字列で現れる。

4 語のうち 3 語は「○○リスク」の形で、 4 語目「要員スキルに関するリスク」だけが「に関する」を挟む長い形である。 シラバスはこの違いに触れていない。

4 語がリスクの分類なのか、例なのかは書かれていない。 二文目の側は 4 語のあとに「など」を置いている。

4 語のいずれについても、中身・兆候・対策は書かれていない。

4 語はいずれも、ほかの細目の説明文・用語例には現れない (この 4 語の文字列で照合した結果である。 より短い語がこの 4 語の中に含まれる形の重なりは別にある)。

次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。

  • リスクの洗い出し方、分析手法、評価の尺度
  • 4 語それぞれの原因、兆候、対策
  • 観点四つそれぞれの意味、確かめ方、根拠となる決まり
  • リスクの分類体系、4 語以外のリスクの名前
  • 一文目の観点と二文目の分け方の対応(シラバスは結び付けていない)
  • 1.(3)⑤ 情報システム導入リスク分析 との関係(シラバスは両者を結び付けていない)
  • 3.(2)⑤・⑦ との順序(シラバスは ①〜⑦ の順序を述べていない)

名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。