システム運用管理
一文目が挙げる計画は 3 つある。何か。末尾の形にも注意せよ。
- 日常の運用計画
- 障害発生時運用を適切に行うための計画
- 運用負荷低減のための改善計画
日常の運用計画,障害発生時運用を適切に行うための計画, 運用負荷低減のための改善計画などに加えて,…
「など」で開かれている。この 3 つで全部だとは書かれていない。
一文目が名指ししている 4 つの管理は何か。
容量・能力管理、情報セキュリティ管理、サービス可用性管理、サービス継続管理である。
容量・能力管理,情報セキュリティ管理,サービス可用性管理及びサービス継続管理の 方針を受けて実施する活動があることを理解する。
4 つはいずれも同じ中分類の細目名と一致する。 ただしシラバスが「その細目のことである」と明記しているわけではない。
二文目の「運用の資源管理」が対象とするものを、シラバスの並び順で挙げよ。
- 設備
- コンピュータシステム
- データ
- マニュアル
- 作成した成果物
- システムを運用する要員
サービスを構成する設備,コンピュータシステム,データ,マニュアル,作成した成果物, 及びシステムを運用する要員を,…
1〜5 は読点で並び、6 だけが「,及び」で区切られて 「システムを運用する要員」になっている。
「サービスを構成する」がどこまでに掛かるかは、シラバスが明示していない。
説明文と用語例で「システム運用管理」の表記はどう違うか。
| 位置 | 表記 |
|---|---|
| 説明文 | システムの運用管理 |
| 用語例 | システム運用管理 |
「の」の有無が違う。どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。
シラバスはシステムの運用管理では日常の運用計画、障害発生時運用を適切に行うための計画、運用負荷低減のための改善計画などに加えて、容量・能力管理、情報セキュリティ管理、サービス可用性管理及びサービス継続管理の方針を受けて実施する活動があること、また運用の資源管理ではサービスを構成する設備、コンピュータシステム、データ、マニュアル、作成した成果物、及びシステムを運用する要員を、組織の目標と適合するように維持、運用する一連の活動であることを理解するとしている。計画の列挙は「など」で開かれており、挙げられた 3 つで全部だとは書かれていない。説明文は「システムの運用管理」、用語例は「システム運用管理」で「の」の有無が違う。用語例は 9 語で、括弧を持つのは「運用の資源管理」だけである。
説明文の構成
| 文 | 主語 | 述べていること |
|---|---|---|
| 一文目 | システムの運用管理では | 計画 3 つなどに加えて、4 つの管理の方針を受けて実施する活動がある |
| 二文目 | 運用の資源管理では | 6 つを、組織の目標と適合するように維持,運用する一連の活動である |
一文目が挙げる計画(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 計画 |
|---|---|
| 1 | 日常の運用計画 |
| 2 | 障害発生時運用を適切に行うための計画 |
| 3 | 運用負荷低減のための改善計画 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 列挙は「など」で開かれている。3 つで全部だとは書かれていない。
一文目が名指しする 4 つの管理(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 語 | 同名の細目 |
|---|---|---|
| 1 | 容量・能力管理 | 2.(11) |
| 2 | 情報セキュリティ管理 | 2.(20) |
| 3 | サービス可用性管理 | 2.(18) |
| 4 | サービス継続管理 | 2.(19) |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 名前が一致する、というところまでである。 シラバスが「その細目のことである」と明記しているわけではない。
二文目の「運用の資源管理」の対象(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 対象 | つなぎ方 |
|---|---|---|
| 1 | 設備 | 読点 |
| 2 | コンピュータシステム | 読点 |
| 3 | データ | 読点 |
| 4 | マニュアル | 読点 |
| 5 | 作成した成果物 | 読点 |
| 6 | システムを運用する要員 | 「,及び」 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 「サービスを構成する」がどこまでに掛かるかは、シラバスが明示していない。
用語例 9 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中身 |
|---|---|---|
| 1 | システム運用管理 | — |
| 2 | 運用の資源管理 | 人的資源と技術的資源の内訳 |
| 3 | 仮想環境の運用管理 | — |
| 4 | ジョブの管理 | — |
| 5 | データ管理 | — |
| 6 | 利用者の管理 | — |
| 7 | コールドスタート | — |
| 8 | ウォームスタート | — |
| 9 | AIOps | — |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 括弧が付くのは 2 番目だけである。 1 番目は細目名と同じである。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 二文(一文目・二文目とも「理解する。」) |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 9 |
| 末尾 | 説明文の計画の列挙が**「など」で開かれる** |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は二文である。
システムの運用管理では,日常の運用計画,障害発生時運用を適切に行うための計画, 運用負荷低減のための改善計画などに加えて,容量・能力管理,情報セキュリティ管理, サービス可用性管理及びサービス継続管理の方針を受けて実施する活動があることを理解する。 また,運用の資源管理では,サービスを構成する設備,コンピュータシステム,データ, マニュアル,作成した成果物,及びシステムを運用する要員を,組織の目標と適合するように 維持,運用する一連の活動であることを理解する。
続けて 9 個が列挙されている。
用語例 システム運用管理,運用の資源管理(要員などの人的資源及びハードウェア, ソフトウェア,データ,ネットワークなどインフラストラクチャの技術的資源), 仮想環境の運用管理,ジョブの管理,データ管理,利用者の管理,コールドスタート, ウォームスタート,AIOps
一文目 — 計画の列挙は「など」で開かれている
Section titled “一文目 — 計画の列挙は「など」で開かれている”3 つが挙げられ、末尾に「など」が付く。
| 順 | 計画 |
|---|---|
| 1 | 日常の運用計画 |
| 2 | 障害発生時運用を適切に行うための計画 |
| 3 | 運用負荷低減のための改善計画 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
この 3 つで全部だとは書かれていない。閉じた集合として書かない。
それぞれの計画に何を書くかは書かれていない。
一文目 — 4 つの管理の方針を受けて実施する活動
Section titled “一文目 — 4 つの管理の方針を受けて実施する活動”「〜などに加えて」で、計画とは別のものが続く。
容量・能力管理,情報セキュリティ管理,サービス可用性管理及びサービス継続管理の 方針を受けて実施する活動がある
| 順 | 語 | 同名の細目 |
|---|---|---|
| 1 | 容量・能力管理 | 2.(11) |
| 2 | 情報セキュリティ管理 | 2.(20) |
| 3 | サービス可用性管理 | 2.(18) |
| 4 | サービス継続管理 | 2.(19) |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
4 つは読点で並び、最後の 1 つだけが「及び」でつながれている。
シラバスは「その細目のことである」とも「その細目に従属する」とも書いていない。 名前が一致し、「方針を受けて実施する活動がある」と書かれている、というところまでである。
「方針」が何を定めるか、どの活動がそれにあたるかは書かれていない。
二文目 — 運用の資源管理
Section titled “二文目 — 運用の資源管理”対象は 6 つである。
| 順 | 対象 | つなぎ方 |
|---|---|---|
| 1 | 設備 | 読点 |
| 2 | コンピュータシステム | 読点 |
| 3 | データ | 読点 |
| 4 | マニュアル | 読点 |
| 5 | 作成した成果物 | 読点 |
| 6 | システムを運用する要員 | 「,及び」 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
1〜5 の前には「サービスを構成する」が置かれ、6 は「システムを運用する要員」である。 「サービスを構成する」がどこまでに掛かるかは、シラバスが明示していない。
行いは「組織の目標と適合するように維持,運用する**」である。**
「一連の活動である」という形で、運用の資源管理そのものを説明している。
「一連の活動」という書き方
Section titled “「一連の活動」という書き方”この細目は「〜一連の活動であることを理解する。」で終わる。
同じ小分類・同じ中分類には、同じ語を使う細目がある。
| 細目 | 表記 |
|---|---|
| 4.(1)(この細目) | 一連の活動であることを理解する |
| 4.(3)サービスデスク | 一連の活動であることを理解する |
| 5.(1)③ 施設・設備の維持保全 | 一連の活動を理解する |
この表は同じ語が現れる細目を並べたものであり、シラバスが 3 つを対比しているわけではない。 「一連の活動」は中分類 15 の 1.・2.(29 細目)には 1 度も現れない。
説明文と用語例で「の」の有無が違う
Section titled “説明文と用語例で「の」の有無が違う”| 位置 | 表記 |
|---|---|
| 説明文 | システムの運用管理 |
| 用語例 | システム運用管理(細目名と同じ) |
どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。
「運用の資源管理」は説明文にも用語例にも同じ表記で現れる。
用語例 2 番目の括弧
Section titled “用語例 2 番目の括弧”「運用の資源管理」の括弧は、この細目で唯一の括弧であり、中が長い。
運用の資源管理(要員などの人的資源及びハードウェア,ソフトウェア,データ, ネットワークなどインフラストラクチャの技術的資源)
| 順 | 括弧の中の区分 | 挙げられているもの |
|---|---|---|
| 1 | 人的資源 | 要員など |
| 2 | 技術的資源 | ハードウェア,ソフトウェア,データ,ネットワークなど(インフラストラクチャの) |
この表の「順」は括弧の中の並び順であって、段階の順でも重要度でもない。
どちらも「など」で開かれている。挙げられたものだけだとは書かれていない。
2 つは「及び」でつながれている。
「人的資源」「技術的資源」の定義は書かれていない。
コールドスタートとウォームスタート
Section titled “コールドスタートとウォームスタート”用語例の 7・8 番目である。
| 順 | 用語例 |
|---|---|
| 7 | コールドスタート |
| 8 | ウォームスタート |
この表の「順」は用語例の並び順に振った番号であり、2 語だけを抜き出している。
2 つの違い、起動の手順は書かれていない。 「ホットスタート」という語は、この細目の説明文にも用語例にも無い。
同じ中分類には、語の形が似た別の語がある。
| 細目 | 語 | 数 |
|---|---|---|
| 4.(1)(この細目) | コールドスタート、ウォームスタート | 2 |
| 2.(19)サービス継続管理 | コールドスタンバイ、ホットスタンバイ、ウォームスタンバイ | 3 |
「スタート」は 2 種、「スタンバイ」は 3 種である。 「ホットスタート」に相当する語は、中分類 15 の 40 細目には現れない。 両者が対応するとも、別のものだとも書かれていない。 このノートで「コールドスタートはコールドスタンバイのことである」と書かない。
AIOps には展開が無い
Section titled “AIOps には展開が無い”用語例の 9 番目は「AIOps」である。
何の略か、何をするかはシラバスに書かれていない。
シラバスが展開していない略称を、このノートで補うことはしない。
この細目は「4. サービスの運用」の(1)である。 この節は ①②③ の下位階層を持たず、(1)(2)(3)がそのまま細目になっている。
節の【目標】は 3 項目からなり、その 1 つ目がこの細目に対応する語を含む。
運用計画や資源管理といったシステム運用管理の役割,機能を修得し,適用する。
【目標】は「役割,機能」を挙げるが、その中身は説明文にも用語例にも書かれていない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 3 つの計画それぞれに何を書くか
- 4 つの管理の「方針」が何を定めるか、どの活動がそれにあたるか
- 4 つの管理がこの細目に従属するかどうか
- 「人的資源」「技術的資源」の定義、区分の基準
- コールドスタートとウォームスタートの違い、手順
- コールドスタートとコールドスタンバイの関係
- AIOps が何の略か、何をするか
- 仮想環境の運用管理・ジョブの管理・データ管理・利用者の管理それぞれの中身
- 「役割,機能」(【目標】)が何を指すか
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。