全体開発スケジュール
説明文は何を書いているか。
全体開発スケジュールの目的,考え方を理解する。
これで全文である。23 字の一文。
目的が何か、考え方が何かは、説明文には書かれていない。
細目名「全体開発スケジュール」が、説明文の文頭にそのまま現れる。
1.(1)・1.(2)の説明文と何が違うか。
| 細目 | 逐語 |
|---|---|
| 1.(1)システム化構想の立案 | システム化構想の立案の目的,考え方,手順を理解する。 |
| 1.(2)システム化計画の立案 | システム化計画の立案の目的,考え方,手順を理解する。 |
| 1.(3)①(この細目) | 全体開発スケジュールの目的,考え方を理解する。 |
この細目には「手順」が無い。目的と考え方の二つだけである。
文末が「目的,考え方を理解する。」で終わるのは、 この 25 細目でこの細目と 1.(3)② 要員教育計画 の 2 件だけである。
この表は文末の形を並べたものであり、 シラバスが三つの細目を段階として並べているわけではない。
用語例は何語で、どんな形か。
7 語である。括弧を持つものは一つも無い。
7 語のうち「要員」「納期」「費用」「品質」の 4 語は 2 文字で、 「サブシステム分割」「優先順位付け」「クリティカルパス」の 3 語はそれより長い。
シラバスはこの 7 語を分類しておらず、どれが制約でどれが作業かも書いていない。
この細目が置かれている 1.(3)とは何か。
1.(3)は「システム化計画の立案における検討項目」という見出しで、 本文も用語例も持たない。
この細目はその下の ① である。②〜⑤ に 要員教育計画・投資の意思決定法・開発投資対効果・情報システム導入リスク分析 が並ぶ。
シラバスは ①〜⑤ の順序も、検討する順番も述べていない。
シラバスは全体開発スケジュールの目的、考え方を理解するとしている。説明文は 23 字の一文で、目的が何か、考え方が何かは書かれていない。文末が「目的,考え方を理解する。」で終わるのは、この 25 細目でこの細目と 1.(3)② 要員教育計画 の 2 件だけである。用語例は 7 語あり、括弧を持つものは一つも無い。7 語がスケジュールのどこで働くのか、どう決めるのかは書かれていない。
用語例 7 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中身 |
|---|---|---|
| 1 | サブシステム分割 | — |
| 2 | 優先順位付け | — |
| 3 | 要員 | — |
| 4 | 納期 | — |
| 5 | 費用 | — |
| 6 | 品質 | — |
| 7 | クリティカルパス | — |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも検討の順序でもない。 7 語のいずれについても、意味・使いどころ・ほかの語との関係は書かれていない。 7 語がグループに分けられているわけでもない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 一文(23 字) |
| 文末 | 「〜目的,考え方を理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 無し |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 7 |
| 括弧を持つ用語例 | 0 |
| [タスクの例] | 無し |
[タスクの例]を持つのは 1.(1)と 1.(2)の 2 件だけで、この細目は持たない。
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は一文である。
全体開発スケジュールの目的,考え方を理解する。
続けて用語例が 7 語挙げられている。
サブシステム分割,優先順位付け,要員,納期,費用,品質,クリティカルパス
これがこの細目の根拠のすべてである。
説明文は「目的」と「考え方」だけを挙げる
Section titled “説明文は「目的」と「考え方」だけを挙げる”1.(1)と 1.(2)は「目的,考え方,手順」の三つを挙げるが、この細目は二つである。
この 25 細目のうち、文末が「目的,考え方を理解する。」なのは この細目と 1.(3)② 要員教育計画 の 2 件だけである。
「手順」が無いことをもって、この細目に手順が存在しないとは読めない。 シラバスが挙げていないというだけである。
細目名「全体開発スケジュール」の「全体」が何に対する全体なのかも書かれていない。 「全体」と対になる語(個別など)は、この細目の逐語に現れない。
7 語は名前だけが並ぶ
Section titled “7 語は名前だけが並ぶ”7 語はいずれも括弧を持たず、説明も添えられていない。
「要員」「納期」「費用」「品質」は 2 文字の語である。 シラバスは、この 4 語とほかの 3 語を区別して書いていない。
シラバスは「クリティカルパス」の意味も、どう求めるかも書いていない。
「サブシステム分割」の「サブシステム」が何を指すかも書かれていない。
7 語のどれがスケジュールの入力で、どれが結果なのかは書かれていない。 順序も対応関係も示されていない。
7 語のうち「要員」「納期」「費用」「品質」の 4 語は、 ほかの細目の細目名・説明文・用語例・[タスクの例]にも、長い語の一部として現れる。 例として、3.(2)⑥ 調達リスク分析 の用語例「要員スキルに関するリスク」「納期リスク」「費用超過リスク」 「品質リスク」、1.(3)④ 開発投資対効果 の用語例「概算費用の算出」、1.(3)② の細目名「要員教育計画」、1.(1)の[タスクの例](ⅷ)「費用とシステム投資効果の予測」がある。この列挙は全部ではない。 単独の用語例として現れるのは、この 25 細目ではこの細目だけである。 同じ文字を含むことは、シラバスが両者を結び付けた記述ではない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 全体開発スケジュールの目的・考え方の中身
- 7 語それぞれの意味、求め方、決め方
- クリティカルパスの定義、計算の手順、図の書き方
- 7 語の優先順位、対立関係、グループ分け
- 1.(3)②〜⑤ との順序(シラバスは ①〜⑤ の順序を述べていない)
- 1.(2)システム化計画の立案 の [タスクの例] (ⅱ)「開発スケジュールの大枠作成」との対応 (語は似ているが、シラバスは両者を結び付けていない)
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。