開発投資対効果
説明文は何を書いているか。
開発投資対効果を分析,検討する際の考え方を理解する。
これで全文である。26 字の一文。
挙げているのは「考え方」だけで、手順は挙げていない。
分析と検討が別の作業なのか、どちらを先にするのかも書かれていない。
用語例 7 語のうち括弧を持つのはどれか。
NPV(Net Present Value:正味現在価値) の 1 語だけである。
ITポートフォリオ は英字を含むが括弧を持たない。 この 25 細目には、展開も訳も持たない英字の用語例が 13 語あり、ITポートフォリオ はその一つである。
残る 5 語は日本語の名詞句で、いずれも説明が添えられていない。
NPV はこの細目だけの語か。
違う。1.(3)③ 投資の意思決定法 にも括弧まで同じ文字列で現れる。
この 25 細目で同じ用語例が二度現れるのは、NPV と BABOK(ビジネスアナリシス知識体系ガイド)の 2 語だけである。
シラバスは、二つの細目に同じ語が現れる理由を書いていない。
送り仮名がそろっていないのはどこか。
1 語目「工数の概算見積り」の「見積り」である。
3.(2)③ 提案依頼書、3.(2)④ 提案書・見積書、3.(2)⑤ 調達選定 では「見積書」と書かれ、送り仮名が付かない。
どちらもシラバスの表記である。引用でも表でも、どちらかにそろえない。
シラバスは開発投資対効果を分析、検討する際の考え方を理解するとしている。説明文は 26 字の一文で、挙げているのは「考え方」だけであり、手順は挙げていない。用語例は 7 語で、括弧を持つのは NPV(Net Present Value:正味現在価値) の 1 語だけである。NPV は 1.(3)③ 投資の意思決定法 にも同じ文字列で現れる。7 語それぞれの求め方も、どれをどう使って投資対効果を判断するのかも書かれていない。
用語例 7 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中身 |
|---|---|---|
| 1 | 工数の概算見積り | — |
| 2 | 開発効果の算定 | — |
| 3 | 概算費用の算出 | — |
| 4 | ITポートフォリオ | — |
| 5 | 投資回収期間 | — |
| 6 | NPV(Net Present Value:正味現在価値) | 英語:日本語 |
| 7 | システムライフサイクル | — |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも検討の順序でもない。 7 語のいずれについても、意味・求め方・判断の基準は書かれていない。 7 語がグループに分けられているわけでもない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 一文(26 字) |
| 文末 | 「〜際の考え方を理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 無し |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 7 |
| 括弧を持つ用語例 | 1 |
| [タスクの例] | 無し |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は一文である。
開発投資対効果を分析,検討する際の考え方を理解する。
続けて用語例が 7 語挙げられている。
工数の概算見積り,開発効果の算定,概算費用の算出,ITポートフォリオ,投資回収期間, NPV(Net Present Value:正味現在価値),システムライフサイクル
これがこの細目の根拠のすべてである。
説明文は「考え方」だけを挙げる
Section titled “説明文は「考え方」だけを挙げる”1.(3)③ 投資の意思決定法 は「考え方,手順」の二つを挙げるが、この細目は「考え方」だけである。
「分析,検討する際の」という言い方で、分析と検討の二つの語が読点で並んでいる。 両者の違いも、順序も書かれていない。
細目名「開発投資対効果」が何を指すかも書かれていない。
7 語には求め方が書かれていない
Section titled “7 語には求め方が書かれていない”1 語目から 3 語目までは「見積り」「算定」「算出」で終わる。 シラバスは何をどう求めるかを書いていない。
「工数の概算見積り」の送り仮名「見積り」は、3.(2)③・3.(2)④・3.(2)⑤ の「見積書」と形が違う。どちらもシラバスの表記なのでそろえない。
4 語目 ITポートフォリオ は英字を含むが括弧を持たない。展開を補わない。
5 語目「投資回収期間」は期間の名前だが、何をもって回収と見るかは書かれていない。
7 語目「システムライフサイクル」も、範囲や段階の区切りが書かれていない。
7 語のどれが入力でどれが結果なのか、どれとどれを比べるのかは書かれていない。
NPV は 1.(3)③ にも現れる
Section titled “NPV は 1.(3)③ にも現れる”NPV(Net Present Value:正味現在価値) は、1.(3)③ 投資の意思決定法 の用語例にも 括弧まで同じ文字列で現れる。
この 25 細目で同じ用語例が二度現れるのは、この NPV と、1.(1)と 2.(1)② に現れる BABOK(ビジネスアナリシス知識体系ガイド)の 2 語だけである。
シラバスは二つの細目の関係を書いていない。 この細目が 1.(3)③ の手法を使うとも、その逆とも読めない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 開発投資対効果の計算式、判断の基準、しきい値
- 7 語それぞれの意味、求め方、単位
- NPV の計算方法(この細目にあるのは語と括弧の中身だけである)
- ITポートフォリオ の英語の展開
- 1.(3)③ 投資の意思決定法 との前後関係(シラバスは ①〜⑤ の順序を述べていない)
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。