システム監査の対象業務
対象業務はどこまで及ぶと書かれているか。3 語で答えよ。
コントロール、マネジメント、ガバナンスである。
システム監査の対象業務は,情報システムのコントロールとマネジメントだけでなく, ガバナンスにまで及ぶことを理解し,…
「〜だけでなく,〜にまで及ぶ」という形で、ガバナンスが後ろに置かれている。
3 つの違いは書かれていない。
情報システムのプロセスとして挙げられているものを、シラバスの並び順で答えよ。
企画・開発・運用・保守・廃棄の 5 つである。
情報システムの企画・開発(アジャイル開発を含む)・運用・保守・廃棄のプロセス, 外部サービスの調達・利活用のプロセスなどに及ぶ
5 つは中黒(・)でつながれている。
「開発」にだけ「(アジャイル開発を含む)」という括弧が付く。
そのあとに「外部サービスの調達・利活用のプロセスなど」が続く。
二文目は、監査の目的及び対象範囲を何によって定めると書いているか。
- 監査規程
- 契約書などの文書
- 監査計画
システム監査を実施する目的及び対象範囲は,監査規程,契約書などの文書,監査計画に よって明確に定めることを理解する。
「契約書など」で開かれている。
用語例の「内部監査規程」「システム監査委託契約書」は、説明文の語と同じか。
違う。
| 説明文 | 用語例 |
|---|---|
| 監査規程 | 内部監査規程 |
| 契約書 | システム監査委託契約書 |
シラバスが両者を同じものだと書いているわけではない。 どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。
シラバスはシステム監査の対象業務が情報システムのコントロールとマネジメントだけでなくガバナンスにまで及ぶこと、さらに情報システムの企画・開発・運用・保守・廃棄のプロセス、外部サービスの調達・利活用のプロセスなどに及ぶことから各プロセスで評価する内容を理解すること、またシステム監査を実施する目的及び対象範囲は監査規程、契約書などの文書、監査計画によって明確に定めることを理解するとしている。情報システムのプロセスとして挙げられている 5 つは中黒でつながれ、開発にだけアジャイル開発を含むという括弧が付く。用語例は 9 語で、説明文の監査規程・契約書に対して内部監査規程・システム監査委託契約書という別の文字列が並ぶ。
説明文の二文
| 文 | 述べていること |
|---|---|
| 一文目 | 対象業務が及ぶ範囲(コントロールとマネジメント/ガバナンス、各プロセス) |
| 二文目 | 監査の目的及び対象範囲を明確に定めるもの |
この表はシラバスの二文を切り出したものであり、 シラバスがこの 2 つの見出しを立てているわけではない。
対象業務が及ぶ範囲(一文目の前半)
| 順 | 語 | 書かれ方 |
|---|---|---|
| 1 | コントロールとマネジメント | だけでなく |
| 2 | ガバナンス | にまで及ぶ |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 3 つの違いは書かれていない。
情報システムのプロセス(一文目の後半)
| 順 | プロセス | 括弧 |
|---|---|---|
| 1 | 企画 | — |
| 2 | 開発 | アジャイル開発を含む |
| 3 | 運用 | — |
| 4 | 保守 | — |
| 5 | 廃棄 | — |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 5 つは中黒(・)でつながれている。 括弧が付くのは「開発」だけである。 そのあとに「外部サービスの調達・利活用のプロセスなど」が続き、列挙は開かれている。
二文目 — 目的及び対象範囲を定めるもの
| 順 | 定めるもの |
|---|---|
| 1 | 監査規程 |
| 2 | 契約書などの文書 |
| 3 | 監査計画 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 2 つ目は「契約書などの文書」で開かれている。
用語例 9 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中身 |
|---|---|---|
| 1 | 企画プロセスの妥当性 | — |
| 2 | 開発・運用・保守プロセスの信頼性・効率性 | — |
| 3 | リスク | — |
| 4 | コントロール | — |
| 5 | 準拠性 | — |
| 6 | 適時性 | — |
| 7 | 情報セキュリティ | — |
| 8 | 内部監査規程 | — |
| 9 | システム監査委託契約書 | — |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 9 語のどれにも括弧が付いていない。 用語例に「廃棄」は現れない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 二文 |
| 文末 | 二文とも「〜を理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 2 箇所 |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 9 |
| 末尾 | 説明文は**「など」で開かれる**。用語例には付かない |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は二文である。
システム監査の対象業務は,情報システムのコントロールとマネジメントだけでなく, ガバナンスにまで及ぶことを理解し,さらに,情報システムの企画・開発(アジャイル開発を 含む)・運用・保守・廃棄のプロセス,外部サービスの調達・利活用のプロセスなどに 及ぶことから,各プロセスで評価する内容を理解する。また,システム監査を実施する 目的及び対象範囲は,監査規程,契約書などの文書,監査計画によって明確に定めることを 理解する。
続けて 9 個が列挙されている。
用語例 企画プロセスの妥当性,開発・運用・保守プロセスの信頼性・効率性,リスク, コントロール,準拠性,適時性,情報セキュリティ,内部監査規程,システム監査委託契約書
「だけでなく」「にまで及ぶ」
Section titled “「だけでなく」「にまで及ぶ」”「コントロールとマネジメント」が「と」で結ばれ、その対に「だけでなく」が 1 回掛かる。 3 つの語が「〜だけでなく,〜にまで及ぶ」でつながれている。
| 順 | 語 | 書かれ方 |
|---|---|---|
| 1 | コントロールとマネジメント | だけでなく |
| 2 | ガバナンス | にまで及ぶ |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
コントロール・マネジメント・ガバナンスがそれぞれ何かは書かれていない。 3 つが包含関係にあるとも書かれていない。
「ガバナンス」は、この中分類では小分類 02 の 2.(2)ITガバナンス の細目名・説明文と、 その用語例「データガバナンス」「コーポレートガバナンス」にも現れる。
プロセスの列挙 — 括弧が付くのは「開発」だけ
Section titled “プロセスの列挙 — 括弧が付くのは「開発」だけ”5 つが中黒(・)でつながれている。
| 順 | プロセス | 括弧 |
|---|---|---|
| 1 | 企画 | — |
| 2 | 開発 | アジャイル開発を含む |
| 3 | 運用 | — |
| 4 | 保守 | — |
| 5 | 廃棄 | — |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
括弧は「(アジャイル開発を含む)」で、「など」ではなく「含む」である。 アジャイル開発が開発に含まれると書かれている、というところまでである。 ほかにどんな開発があるかは書かれていない。
そのあとに「外部サービスの調達・利活用のプロセスなど」が続く。 「など」で開かれているので、挙げられたプロセスで全部だとは書かれていない。
各プロセスで「評価する内容」が何かは書かれていない。 説明文は「各プロセスで評価する内容を理解する」と求めるだけである。
用語例に「廃棄」が無い
Section titled “用語例に「廃棄」が無い”用語例の 1・2 番目はプロセスに対応する形をしている。
| 順 | 用語例 | 含まれるプロセス |
|---|---|---|
| 1 | 企画プロセスの妥当性 | 企画 |
| 2 | 開発・運用・保守プロセスの信頼性・効率性 | 開発・運用・保守 |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 用語例の並び順に振った番号であり、2 語だけを抜き出している。
この表は用語例に含まれる語を並べたものであり、 シラバスが用語例とプロセスを対応づけているわけではない。
説明文の 5 つのうち「廃棄」は、用語例に現れない。
シラバスが「廃棄は評価しない」と述べているわけではない。 書かれていない、というところまでである。
1 番目には「妥当性」、2 番目には「信頼性・効率性」が付いており、語が違う。
用語例 3〜7 番目
Section titled “用語例 3〜7 番目”| 順 | 用語例 |
|---|---|
| 3 | リスク |
| 4 | コントロール |
| 5 | 準拠性 |
| 6 | 適時性 |
| 7 | 情報セキュリティ |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 用語例の並び順に振った番号であり、5 語だけを抜き出している。
いずれも名前だけで、中身は書かれていない。
「コントロール」は説明文にも現れる。「リスク」という語は 1.(2)② の用語例 「リスクの評価に基づく監査計画の策定(リスクアプローチ)」にも含まれるが、 用語例として同じ文字列があるわけではない。
説明文と用語例で文字列が違う 2 組
Section titled “説明文と用語例で文字列が違う 2 組”| 説明文 | 用語例 |
|---|---|
| 監査規程 | 内部監査規程 |
| 契約書 | システム監査委託契約書 |
シラバスが両者を同じものだと書いているわけではない。
どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。
「内部監査規程」の「内部」、「システム監査委託契約書」の「委託」が 何を意味するかは書かれていない。
二文目 — 明確に定める対象は 2 つ
Section titled “二文目 — 明確に定める対象は 2 つ”「システム監査を実施する目的及び対象範囲」である。
| 順 | 定める対象 |
|---|---|
| 1 | 目的 |
| 2 | 対象範囲 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 2 つは「及び」でつながれている。
誰が定めるかは書かれていない。
この細目は「1. システム監査」の(3)である。
節の【目標】の 2 つ目に「対象業務」という語がある。
システム監査の目的,手順,対象業務についての考え方を修得し,適用する。
【目標】は節全体に掛かるものであって、この細目だけに掛かるものではない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- コントロール・マネジメント・ガバナンスの違い、包含関係
- 各プロセスで評価する内容
- アジャイル開発が何か、ほかにどんな開発があるか
- 「外部サービスの調達・利活用」が何を指すか
- 「妥当性」「信頼性」「効率性」「準拠性」「適時性」の定義
- 監査規程と内部監査規程が同じものか
- 契約書とシステム監査委託契約書が同じものか
- 目的及び対象範囲を誰が定めるか
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。