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説明文は何を書いているか。

定義された要件の実現可能性,妥当性,情報システム戦略との整合性などを検証し,利害関係者間で要件の合意と承認を得ることを理解する。

これで全文である。64 字の一文。

前半が「検証し」、後半が「合意と承認を得る」という形である。

どう検証するか、どうやって合意に至るかは書かれていない。

検証する観点はいくつ挙がっているか。

三つ挙がり、そのあとに「など」が付く。

  • 実現可能性
  • 妥当性
  • 情報システム戦略との整合性

「など」で開かれているので、この三つで全部ではない。

「検証の観点は三つである」と書かない。

三つそれぞれをどう確かめるかも書かれていない。

「利害関係者」と「ステークホルダ」は同じか。

シラバスは同じとも違うとも書いていない。

細目名と説明文は「利害関係者」、用語例の 1 語目は「ステークホルダ」である。

「ステークホルダ」は長音を持たない表記である。「ステークホルダー」に直さない。

「情報システム戦略との整合性」はほかの細目にも現れるか。

2.(3)の細目名「情報システム戦略との整合性の検証」の先頭 13 文字と重なる。

ただしこの細目の説明文は「情報システム戦略との整合性などを検証し」であって、 細目名そのものではない。

シラバスは 2.(2)④ と 2.(3)が同じ検証を指すとは述べていない。 両者を同じものとして扱わない。

シラバスは定義された要件の実現可能性、妥当性、情報システム戦略との整合性などを検証し、利害関係者間で要件の合意と承認を得ることを理解するとしている。検証する観点は三つ挙がるが「など」で開かれており、これで全部ではない。用語例は 5 語で括弧を持つものは無い。細目名と説明文は「利害関係者」、用語例は「ステークホルダ」と書かれるが、両者が同じものを指すとは述べられていない。

説明文が挙げる検証の観点(説明文に現れる順)

観点
実現可能性
妥当性
情報システム戦略との整合性

説明文はこの三つのあとに「など」を置いており、三つで全部ではない。 この表は説明文に現れる順で並べたものであって、検証する順序でも重要度でもない。 それぞれをどう検証するかは書かれていない。

用語例 5 個(シラバスの並び順のまま)

順用語例括弧の中身
1ステークホルダ—
2アカウンタビリティ—
3トレーサビリティ—
4要件変更のルール—
5ファシリテーション—

この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも検討の順序でもない。 5 語のいずれについても、意味・使いどころ・ほかの語との関係は書かれていない。 5 語と上の三つの観点との対応も書かれていない。

この細目でのシラバスの書き方

項目記載
説明文一文(64 字)
文末「〜承認を得ることを理解する。」
説明文の「など」1 箇所(検証の観点のあと)
列挙に付くラベル用語例
用語例の数5
括弧を持つ用語例0
[タスクの例]無し

説明文は一文である。

定義された要件の実現可能性,妥当性,情報システム戦略との整合性などを検証し,利害関係者間で要件の合意と承認を得ることを理解する。

続けて用語例が 5 語挙げられている。

ステークホルダ,アカウンタビリティ,トレーサビリティ,要件変更のルール,ファシリテーション

これがこの細目の根拠のすべてである。

説明文は「検証」と「合意・承認」の二つを述べる

Section titled “説明文は「検証」と「合意・承認」の二つを述べる”

前半は「定義された要件の…を検証し」、後半は「利害関係者間で要件の合意と承認を得る」である。

「定義された要件」とあるので、要件が定義済みであることが前提になっている。 ただし、どの細目で定義された要件なのかは書かれていない。

「合意」と「承認」は「と」で並ぶ。両者の違いも、順序も書かれていない。

誰が検証し、誰が承認するのかも書かれていない。

検証の観点は「など」で開かれている

Section titled “検証の観点は「など」で開かれている”

実現可能性・妥当性・情報システム戦略との整合性 の三つが挙がり、そのあとに「など」が付く。

この 25 細目で説明文に「など」を持つのは 7 細目・9 箇所であり、これはその一つである。

「など」がある以上、三つは例であって全部ではない。 三つを並べた表を作るときも、「これで全部」と読める書き方をしない。

三つ目「情報システム戦略との整合性」は、2.(3)の細目名 「情報システム戦略との整合性の検証」と先頭 13 文字が重なる。 ただしこちらは「整合性など」と続く形であり、細目名そのものではない。 シラバスは 2.(2)④ の検証と 2.(3)の検証が同じものだとは述べていない。

1 語目から 3 語目まで、ステークホルダ・アカウンタビリティ・トレーサビリティ と片仮名が続く。 5 語目 ファシリテーション も片仮名で、日本語の語は 4 語目「要件変更のルール」だけである (この語も「ルール」が片仮名である)。

5 語とも括弧を持たず、意味は書かれていない。

1 語目「ステークホルダ」は長音を持たない。 細目名と説明文は「利害関係者」と書いており、シラバスはこの二つの語を結び付けていない。

4 語目「要件変更のルール」の、ルールの中身は書かれていない。

5 語がどの場面で使われるのか、検証と合意のどちらに関わるのかも書かれていない。

次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。

  • 検証の方法、基準、記録の残し方
  • 合意と承認の違い、進め方、誰の承認が必要か
  • 5 語それぞれの意味、使いどころ
  • 「利害関係者」と「ステークホルダ」が同じものかどうか
  • 「など」に含まれる観点
  • 2.(3)情報システム戦略との整合性の検証 と同じ検証かどうか
  • 2.(2)①〜③ との順序(シラバスは ①〜④ の順序を述べていない)

名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。