要件定義の目的
説明文は何を書いているか。
要件定義の目的は,システムや業務全体の枠組み,システム化の範囲と機能を明らかにすることであることを理解する。
これで全文である。54 字の一文。
この細目は用語例を持たない。[タスクの例]も持たない。
説明文のこの一文が、この細目の根拠のすべてである。
明らかにする対象として挙がるのは何か。
二つである。
- システムや業務全体の枠組み
- システム化の範囲と機能
どちらが先かも、一方が他方を含むかも書かれていない。
「枠組み」が何を指すか、「範囲」と「機能」がどう違うかも書かれていない。
用語例を持たない細目はいくつあるか。
この 25 細目で 5 件である(2.(2)①、2.(3)、3.(1)①、3.(2)②、3.(2)④)。
5 件とも [タスクの例] も持たない。材料は説明文の一文だけである。
この細目はそのうちの 1 件である。
シラバスは要件定義の目的が、システムや業務全体の枠組み、システム化の範囲と機能を明らかにすることであると述べている。明らかにする対象として挙がるのはこの二つで、両者の関係や順序は書かれていない。この細目は用語例を持たず、この 25 細目で用語例を持たない 5 件のうちの 1 件である。要件定義をどう進めるか、枠組みや範囲をどう決めるかも書かれていない。
説明文が「明らかにする」と述べている対象
| 対象 |
|---|
| システムや業務全体の枠組み |
| システム化の範囲と機能 |
この表は説明文に現れる順で並べたものであり、 シラバスは二つの間の順序も、上下・包含の関係も述べていない。 二つで全部かどうかも書かれていない。 それぞれを何によって明らかにするのかも書かれていない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 一文(54 字) |
| 文末 | 「〜ことであることを理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 無し |
| 用語例 | 無し |
| [タスクの例] | 無し |
用語例を持たない細目は、この 25 細目で 5 件である。
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は一文である。
要件定義の目的は,システムや業務全体の枠組み,システム化の範囲と機能を明らかにすることであることを理解する。
この細目には用語例も [タスクの例] も無い。上の一文がすべてである。
「目的は〜ことである」という形
Section titled “「目的は〜ことである」という形”この細目の説明文は、ほかの多くの細目と形が違う。
1.(3)① のように「〜の目的,考え方を理解する」と項目名を挙げるのではなく、 「目的は〜ことである」と目的の中身を述べている。
文末は「〜ことであることを理解する。」で、「こと」が二度続く。 これはシラバスの表記である。言い換えない。
目的の中身は述べられているが、それをどう達成するかは書かれていない。
明らかにする対象は二つ並ぶ
Section titled “明らかにする対象は二つ並ぶ”「システムや業務全体の枠組み」と「システム化の範囲と機能」の二つが読点で並ぶ。
一つ目には「システムや業務」と二つの語が「や」でつながり、 二つ目には「範囲と機能」と二つの語が「と」でつながる。 シラバスはこの書き分けに触れていない。
二つが同時に明らかになるのか、順に明らかにするのかは書かれていない。
どちらも「明らかにする」対象であり、誰が明らかにするのかは書かれていない。
用語例を持たない 5 件の 1 つである
Section titled “用語例を持たない 5 件の 1 つである”この 25 細目のうち、用語例を持たないのは 2.(2)① 要件定義の目的、2.(3)情報システム戦略との整合性の検証、3.(1)① 調達の前提、3.(2)② 情報提供依頼書、3.(2)④ 提案書・見積書 の 5 件である。
5 件とも [タスクの例] も持たないため、材料は説明文の一文だけになる。
節 2 の【目標】1 項目目は「要求分析と要件定義の目的,考え方,手順,代表的な手法を修得し, 適用する。」で、「要件定義の目的」という文字列を含む。 ただしこれは「要求分析と要件定義の」を受けて「目的」と書いたものであり、 シラバスがこの細目を独立に挙げたとは読めない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 要件定義の進め方、手順、成果物
- 「枠組み」「範囲」「機能」の定義、決め方
- 二つの対象の関係、順序、どちらが上位か
- 要件定義を誰が行うか、いつ行うか
- 2.(2)② 要件の定義 以降との順序(シラバスは ①〜④ の順序を述べていない)
- 2.(1)① 要求分析の手順 との前後関係(要求分析のあとに要件定義が来るとは書かれていない)
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。