供給者管理
説明文は 2 文に分かれている。それぞれ誰の管理を扱っているか。
| 文 | 管理の対象 |
|---|---|
| 一文目 | 外部供給者 |
| 二文目 | 内部供給者及び供給者として行動する顧客 |
二文目は 2 者をまとめて扱っている。
外部供給者について監視する対象を 3 つ挙げよ。
- 外部供給者との関係
- 契約
- 外部供給者のパフォーマンス
外部供給者との関係,契約及び外部供給者のパフォーマンスを監視する
「契約」が現れるのは一文目だけである。
二文目で作成し合意するものは何か。何を定義するためか。
作成し合意するのは「合意文書」である。
定義するためのものは 2 つである。
- サービスレベル目標
- 関係者間のインタフェース
サービスレベル目標及び関係者間のインタフェースを定義するための合意文書を作成し, 合意すること
一文目には「契約」があり、二文目には「合意文書」がある。 両者がどう違うかは書かれていない。
用語例の最後の 1 項目は何か。いくつに分けて数えるか。
「SaaS,PaaS,IaaSなどのクラウドサービスの利用」である。
1 項目として数える。 3 つに分けない。
末尾が「など」で開かれており、この 3 つで全部だとは書かれていない。 SaaS・PaaS・IaaS のいずれにも展開は付いていない。
シラバスは外部供給者の管理として、外部供給者との関係・契約及び外部供給者のパフォーマンスを監視することを理解するとしている。内部供給者及び供給者として行動する顧客の管理としては、サービスレベル目標及び関係者間のインタフェースを定義するための合意文書を作成し、合意すること、及びパフォーマンスを監視することを理解するとしている。説明文が外部供給者と、内部供給者及び供給者として行動する顧客の 2 文に分かれ、前者には契約が、後者には合意文書が現れるという書き分けになっている。パフォーマンスの監視は両方の文に現れるが、二文目には「誰の」パフォーマンスかが書かれていない。用語例は 7 項目で、末尾の「SaaS,PaaS,IaaSなどのクラウドサービスの利用」は「など」で開かれた 1 項目である(読点を機械的に数えると 9 になるが、それは最後の 1 項目を 3 つに割った数である)。
説明文の 2 文の書き分け
| 観点 | 一文目(外部供給者) | 二文目(内部供給者及び供給者として行動する顧客) |
|---|---|---|
| 監視する対象 | 関係/契約/外部供給者のパフォーマンス | パフォーマンス(「誰の」かは書かれていない) |
| 作る文書 | — | 合意文書(作成し,合意する) |
| 文書が定義するもの | — | サービスレベル目標/関係者間のインタフェース |
「契約」は一文目だけ、「合意文書」は二文目だけに現れる。 「パフォーマンスの監視」は両方に現れる。 シラバスが両者の違いを説明しているわけではない。
用語例 7 項目(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 形 |
|---|---|---|
| 1 | 供給者管理 | 単独 |
| 2 | 外部供給者 | 単独(一文目に現れる) |
| 3 | 内部供給者 | 単独(二文目に現れる) |
| 4 | 供給者として行動する顧客 | 単独(二文目に現れる) |
| 5 | 契約 | 単独(一文目に現れる) |
| 6 | アウトソーシングの利用 | 単独 |
| 7 | SaaS,PaaS,IaaSなどのクラウドサービスの利用 | 「など」で開いた 1 項目 |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 7 の中にある読点は、項目の区切りではなく 1 項目の内側の区切りである。 読点をそのまま数えると 9 になるが、それは最後の 1 項目を 3 つに割った数であり、 この表では 7 項目として数えている。 7 項目のどれにも展開の括弧は付いていない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 二文(外部/内部で書き分け) |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 7 項目(読点で数えると 9) |
| 末尾 | 用語例の末尾に「など」を含む項目がある |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は二文である。
外部供給者の管理として,外部供給者との関係,契約及び外部供給者のパフォーマンスを 監視することを理解する。内部供給者及び供給者として行動する顧客の管理として, サービスレベル目標及び関係者間のインタフェースを定義するための合意文書を作成し, 合意すること,及びパフォーマンスを監視することを理解する。
続けて 7 項目が列挙されている。
用語例 供給者管理,外部供給者,内部供給者,供給者として行動する顧客,契約, アウトソーシングの利用,SaaS,PaaS,IaaSなどのクラウドサービスの利用
二文が「外部」と「内部」で分かれる
Section titled “二文が「外部」と「内部」で分かれる”この細目の説明文は、管理の相手で 2 文に分かれている。
- 一文目 — 外部供給者の管理
- 二文目 — 内部供給者及び供給者として行動する顧客の管理
二文目は 2 者をまとめて扱っている。 「供給者として行動する顧客」が 1 つの語である。
二文目はさらに二文に分かれない。 内部供給者と、供給者として行動する顧客は、同じ扱いで書かれている。
一文目 — 監視する対象は 3 つ
Section titled “一文目 — 監視する対象は 3 つ”| 順 | 対象 |
|---|---|
| 1 | 外部供給者との関係 |
| 2 | 契約 |
| 3 | 外部供給者のパフォーマンス |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度ではない。
「関係,契約及びパフォーマンス」と、最後だけが「及び」でつながれている。
「契約」という語が現れるのは一文目だけである。
二文目 — 合意文書を作成し、合意する
Section titled “二文目 — 合意文書を作成し、合意する”二文目は 2 つのことを述べる。
- 合意文書を作成し,合意すること
- パフォーマンスを監視すること
合意文書は「サービスレベル目標及び関係者間のインタフェースを定義するための」ものである。
| 順 | 合意文書が定義するもの |
|---|---|
| 1 | サービスレベル目標 |
| 2 | 関係者間のインタフェース |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度ではない。
「関係者間のインタフェース」が何を指すかは書かれていない。
「サービスレベル目標」は同じ中分類の 1.(4)SLA と 2.(7)サービスレベル管理 にも現れる。 ただし、シラバスが「同じものを指す」と述べているわけではない。
「契約」と「合意文書」
Section titled “「契約」と「合意文書」”一文目には「契約」があり、二文目には「合意文書」がある。
| 文 | 相手 | 文書 |
|---|---|---|
| 一文目 | 外部供給者 | 契約 |
| 二文目 | 内部供給者/供給者として行動する顧客 | 合意文書 |
両者がどう違うか、なぜ書き分けられているかは、シラバスに書かれていない。 書き分けられているという事実までを押さえる。
なお、「契約」を含む語は、このノートの根拠が覆う 29 細目のなかでは この細目の説明文・用語例のほかに、2.(13)② 設計 の説明文(「SLA,サービスカタログ,契約書など」)に現れる。 ただし、2.(13)② は「契約書**」で表記が違う。**
パフォーマンスの監視は両方に共通
Section titled “パフォーマンスの監視は両方に共通”「パフォーマンスを監視する」は、一文目にも二文目にも現れる。
| 文 | 逐語 |
|---|---|
| 一文目 | 外部供給者のパフォーマンスを監視する |
| 二文目 | パフォーマンスを監視する(修飾語なし) |
二文目には「誰の」パフォーマンスかが書かれていない。
用語例の末尾の 1 項目
Section titled “用語例の末尾の 1 項目”用語例の末尾は「SaaS,PaaS,IaaSなどのクラウドサービスの利用」である。
これは「など」で開かれた 1 項目である。 SaaS・PaaS・IaaS を 3 つに分けて数えない。
3 つで全部だとは書かれていない。 SaaS・PaaS・IaaS のいずれにも展開は付いていない。 シラバスが展開していない略称を、このノートで補うことはしない。
その直前の「アウトソーシングの利用」も「〜の利用」で終わる形で、 末尾の 2 項目が「〜の利用」で揃っている。 ただし、シラバスが両者を対比しているわけではない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 「外部供給者」「内部供給者」がそれぞれ誰を指すか、両者の違い
- 「供給者として行動する顧客」が誰を指すか
- 「契約」と「合意文書」の違い
- 「関係者間のインタフェース」が何を指すか
- SaaS・PaaS・IaaS が何の略か、3 つの違い(シラバスが展開していない)
- アウトソーシングをどんな場合に使うか
- 供給者をどう選ぶか、評価するか
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。