需要管理
現在の需要と将来の需要で、シラバスは動詞を書き分けている。それぞれ何か。
| 時点 | 動詞 |
|---|---|
| 現在 | 決定し |
| 将来 | 予測する |
サービスに対する現在の需要を決定し,将来の需要を予測すること
現在の需要は「決定」する対象であって、測定や把握とは書かれていない。
監視し報告する対象は何か。いくつあるか。
2 つである。
- サービスの需要
- 消費
サービスの需要及び消費を監視し報告する
需要だけではない。「消費」も対象に入っている。 「消費」が何を指すかは書かれていない。
この細目の用語例は何語か。3 語に共通する語は何か。
3 語である — 需要、需要管理、需要予測。
3 語とも「需要」を含む。 いずれにも括弧や展開は付いていない。
シラバスはあらかじめ定めた間隔で、サービスに対する現在の需要を決定し、将来の需要を予測すること、及びサービスの需要及び消費を監視し報告することを理解するとしている。現在の需要は決定する対象、将来の需要は予測する対象と、時点によって動詞が書き分けられている。監視し報告する対象は需要だけでなく「需要及び消費」の 2 つである。用語例は需要、需要管理、需要予測の 3 語で、小分類 02 の 25 細目のなかで用語例が 3 語なのはこの細目だけである。3 語とも「需要」を含み、いずれにも括弧や展開は付いていない。「需要」そのものの定義と、「消費」が何を指すか、需要とどう違うかは、この細目に書かれていない。
説明文が挙げる 2 つ(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 対象 | 行い |
|---|---|---|
| 1 | サービスに対する現在の需要 | 決定し |
| 1’ | 将来の需要 | 予測する |
| 2 | サービスの需要及び消費 | 監視し報告する |
条件は「あらかじめ定めた間隔で」である。 この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。 「消費」が何を指すか、「需要」とどう違うかは書かれていない。
時点による動詞の書き分け
| 時点 | 動詞 |
|---|---|
| 現在 | 決定 |
| 将来 | 予測 |
現在の需要は「決定」する対象である。測定・把握とは書かれていない。
用語例 3 つ(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 |
|---|---|
| 1 | 需要 |
| 2 | 需要管理 |
| 3 | 需要予測 |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 3 語とも「需要」を含み、どれにも括弧が付いていない。 1 つ目は「需要」単独で、修飾語が付かない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 一文 |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 3 |
| 末尾 | 「など」は付かない |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は一文である。
あらかじめ定めた間隔で,サービスに対する現在の需要を決定し,将来の需要を予測すること, 及びサービスの需要及び消費を監視し報告することを理解する。
続けて 3 つが列挙されている。
用語例 需要,需要管理,需要予測
現在と将来で動詞が違う
Section titled “現在と将来で動詞が違う”シラバスは時点によって動詞を書き分けている。
| 時点 | 対象 | 動詞 |
|---|---|---|
| 現在 | サービスに対する現在の需要 | 決定し |
| 将来 | 将来の需要 | 予測する |
現在の需要は「決定」する対象と書かれている。 測る、把握する、集計する、といった語ではない。
「決定」が何をすることかは書かれていない。
将来の需要は「予測」する対象である。 どこまで先を予測するか、どう予測するかも書かれていない。
監視し報告する対象は 2 つ
Section titled “監視し報告する対象は 2 つ”「サービスの需要及び消費を監視し報告する」である。
| 順 | 対象 |
|---|---|
| 1 | 需要 |
| 2 | 消費 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度ではない。
需要だけではない。「消費」も対象に入っている。
「消費」が何を指すか、「需要」とどう違うかは、シラバスに書かれていない。
名前から違いを組み立てることは spec.md §8.1a に反する。
「監視し報告する」は 2 つの行いをつなげた形である。
条件は「あらかじめ定めた間隔で」
Section titled “条件は「あらかじめ定めた間隔で」”文頭に「あらかじめ定めた間隔で」が置かれている。
この条件が説明文全体にかかるのか、前半だけにかかるのかは、 文の構造からは一意に決まらない。 シラバスも明示していない。
なお、同じ中分類には似た条件を置く細目がある。
| 細目 | 条件の表記 |
|---|---|
| 2.(5)構成管理 | 定められた間隔で |
| 2.(7)サービスレベル管理 | あらかじめ決められた間隔で |
| 2.(9)サービスの予算業務及び会計業務 | あらかじめ定めた間隔で |
| 2.(10)(この細目) | あらかじめ定めた間隔で |
| 2.(19)サービス継続管理 | あらかじめ定めた間隔又は… |
2.(9)・2.(19)とこの細目は同じ「あらかじめ定めた間隔」である。 2.(5)と 2.(7)は表記が違う。どれもシラバスの表記のままである。揃えない。 シラバスが「これらは同じ意味である」と述べているわけでもない。
用語例 3 語
Section titled “用語例 3 語”3 語とも「需要」を含む。
| 順 | 用語例 | 「需要」の後ろに付く語 |
|---|---|---|
| 1 | 需要 | —(単独) |
| 2 | 需要管理 | 管理 |
| 3 | 需要予測 | 予測 |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも実行の順序でもない。
1 つ目は「需要」単独で、修飾語が付かない。 2 つ目は細目名と同じである。
3 つ目の「需要予測」は、説明文の「将来の需要を予測する」と語を共有している。 ただし、シラバスが両者を結び付けて「これがそれである」と述べているわけではない。
「需要」の定義は、この細目に書かれていない。
用語例 3 語という数
Section titled “用語例 3 語という数”小分類 02 の 25 細目のなかで、用語例 3 語はこの細目だけである。 より少ないのは、用語例が無い 2.(20)情報セキュリティ管理、用語例 1 語の 3 細目 (2.(3)・2.(12)②・2.(15)②)、用語例 2 語の 2 細目(2.(12)①・2.(13)①)である。
用語例が少ないことは、根拠が欠けていることを意味しない。 シラバスがこの細目に置いた用語例が 3 語である、というのがそのまま事実である。
同じ中分類で「需要」が現れる細目
Section titled “同じ中分類で「需要」が現れる細目”「需要」という語は、同じ中分類の 2.(11)容量・能力管理 の説明文にも現れる。
資源の容量・能力の要求事項を,決定し,サービスに対する需要に基づいた現在及び 予測される容量・能力を計画し,提供することを理解する。
この細目は「サービスに対する現在の需要」、2.(11)は「サービスに対する需要」で、 「サービスに対する」までを共有している。 この細目の側には「現在の」が挟まる。
ただし、シラバスが両者を結び付けているわけではない。 同じ語が 2 か所に現れる、というところまでである。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 「需要」の定義、「消費」が何を指すか、需要との違い
- 現在の需要を「決定」するとは何をすることか
- 需要予測の手法、期間、精度
- 「あらかじめ定めた間隔」がどれくらいか、誰が定めるか
- 監視・報告を誰が行うか、報告の相手
- 需要管理と容量・能力管理(2.(11))の違い
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。