リリース及び展開管理
稼働環境への展開の対象は何か。いくつあるか。
2 つである。
- 新規サービス又はサービス変更
- サービスコンポーネント
新規サービス又はサービス変更,及びサービスコンポーネントの稼働環境への展開
1 つ目は内部に「又は」を持つ 1 項目である。 「新規サービス」と「サービス変更」に分けて数えない。
監視の対象は「リリースの成功」だけか。
違う。「リリースの成功又は失敗」である。
リリースの成功又は失敗を監視し
失敗も監視の対象に含まれている。
同じ言い回しは、後半にもう一度現れる — 「リリースの成功又は失敗に関する情報」。
他のサービスマネジメント活動のために利用可能にする情報は何か。2 つ挙げよ。
- リリースの成功又は失敗に関する情報
- 将来のリリース期日についての情報
リリースの成功又は失敗に関する情報や将来のリリース期日についての情報を, 適切な他のサービスマネジメント活動のために利用可能にする
「や」でつながれている。「及び」でも「又は」でもない。 利用可能にする先には「適切な」という限定が付いている。
用語例の「リリースの配付」の表記は何か。
「配付」である。「配布」ではない。
シラバスの表記のまま書く。直さない。
シラバスは新規サービス又はサービス変更、及びサービスコンポーネントの稼働環境への展開について計画し、実施することを理解するとしている。あわせてリリースの成功又は失敗を監視し、改善の機会を特定するために分析から導き出された結果をレビューすること、及びリリースの成功又は失敗に関する情報や将来のリリース期日についての情報を、適切な他のサービスマネジメント活動のために利用可能にすることを理解するとしている。展開の対象が 2 つある点と、成功だけでなく失敗も監視の対象に含まれる点が要点である。用語例は 10 語で、リリースの配付の配付は配布ではない。
説明文の二文
| 文 | 内容 |
|---|---|
| 一文目 | 展開について計画し,実施する(対象 2 つ) |
| 二文目 | 監視/レビュー(改善の機会を特定するため)/情報を利用可能にする |
稼働環境への展開の対象(一文目)
| 順 | 対象 | 形 |
|---|---|---|
| 1 | 新規サービス又はサービス変更 | 内部に「又は」を持つ 1 項目 |
| 2 | サービスコンポーネント | 単独 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度ではない。
「及び」でつながれた 2 つが展開の対象である。
二文目が挙げる 2 つ
| 順 | 行い | 対象/目的 |
|---|---|---|
| 1 | 監視/レビュー | リリースの成功又は失敗/改善の機会を特定するため |
| 2 | 利用可能にする | リリースの成功又は失敗に関する情報や将来のリリース期日についての情報 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序ではない。
利用可能にする先は「適切な他のサービスマネジメント活動」である。
用語例 10 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 「リリース」を含むか |
|---|---|---|
| 1 | リリース及び展開管理 | 含む |
| 2 | リリース | 含む(単独) |
| 3 | 緊急リリースを含むリリースの種類 | 含む(1 項目) |
| 4 | 展開 | — |
| 5 | リリースの受入れ基準 | 含む |
| 6 | 受入れ試験環境 | — |
| 7 | 稼働環境 | — |
| 8 | リリースの配付 | 含む(「配布」ではない) |
| 9 | 継続的デリバリー | — |
| 10 | 継続的デプロイ | — |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 10 語のどれにも括弧が付いていない。 1 はこの細目の名前と同じ語である。 3 は「緊急リリースを含むリリースの種類」という 1 項目である。種類が列挙されているわけではない。 小分類 02 の 25 細目のなかで、用語例が 10 語なのはこの細目だけである。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 二文 |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 10 |
| 末尾 | 「など」は付かない |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は二文である。
新規サービス又はサービス変更,及びサービスコンポーネントの稼働環境への展開について 計画し,実施することを理解する。また,リリースの成功又は失敗を監視し,改善の機会を 特定するために,分析から導き出された結果をレビューすること,及びリリースの成功又は 失敗に関する情報や将来のリリース期日についての情報を,適切な他のサービスマネジメント 活動のために利用可能にすることを理解する。
続けて 10 個が列挙されている。
用語例 リリース及び展開管理,リリース,緊急リリースを含むリリースの種類,展開, リリースの受入れ基準,受入れ試験環境,稼働環境,リリースの配付,継続的デリバリー, 継続的デプロイ
一文目 — 展開の対象は 2 つ
Section titled “一文目 — 展開の対象は 2 つ”「新規サービス又はサービス変更,及びサービスコンポーネントの稼働環境への展開」である。
| 順 | 対象 | 形 |
|---|---|---|
| 1 | 新規サービス又はサービス変更 | 内部に「又は」を持つ 1 項目 |
| 2 | サービスコンポーネント | 単独 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度ではない。
1 つ目を「新規サービス」と「サービス変更」に分けて数えない。
「サービスコンポーネント」という語は、同じ中分類の 1.(1)の用語例と 2.(12)① 変更管理方針 の説明文にも現れる。
この細目の名前は、ほかの 2 つの細目の本文にも現れる
Section titled “この細目の名前は、ほかの 2 つの細目の本文にも現れる”| 細目 | 逐語 |
|---|---|
| 2.(12)③ 変更管理の活動 | 試験された変更は,リリース及び展開管理に送られ,稼働環境に展開する |
| 2.(13)③ 構築及び移行 | リリース及び展開管理を使用して,新規サービス又はサービス変更を,稼働環境に展開する |
「送られ」と「使用して」で表記が違う。どちらもシラバスの表記のままである。 シラバスが「この細目のことである」と明記しているわけではない。 名前が一致する、というところまでである。 ただし、シラバスが定義を与えているわけではない。
行いは「計画し」「実施する」の 2 つである。
二文目 — 監視・レビューと情報の提供
Section titled “二文目 — 監視・レビューと情報の提供”監視の対象は「リリースの成功又は失敗」である。
成功だけではない。失敗も対象に入っている。
レビューの目的が明示されている —「改善の機会を特定するために」。 レビューの対象は「分析から導き出された結果」である。
「機会を特定する」は、同じ中分類の2.(11)容量・能力管理 の説明文にも現れる。
…パフォーマンスを改善するための機会を特定することを理解する。
表記が違う(「改善の機会」と「改善するための機会」)。 どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。
利用可能にする情報は 2 つ
Section titled “利用可能にする情報は 2 つ”| 順 | 情報 |
|---|---|
| 1 | リリースの成功又は失敗に関する情報 |
| 2 | 将来のリリース期日についての情報 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度ではない。
「や」でつながれている。「及び」でも「又は」でもない。
「リリースの成功又は失敗」は、この二文目に 2 回現れる (監視の対象として 1 回、情報の内容として 1 回)。
利用可能にする先には限定が付いている —「適切な他のサービスマネジメント活動のために」。
どの活動が「適切」かは書かれていない。
なお、「他のサービスマネジメント活動」という言い回しは、 同じ中分類の 2.(5)構成管理 の説明文にも現れる。
…必要に応じて,構成情報を他のサービスマネジメント活動で利用可能とすることを理解する。
表記が違う(「〜のために利用可能にする」と「〜で利用可能とする」)。 どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。
用語例 —「リリース」を含む 5 語
Section titled “用語例 —「リリース」を含む 5 語”10 語のうち 5 語が「リリース」を含む — 1・2・3・5・8。
2 つ目は「リリース」単独で、修飾語が付かない。
3 つ目は「緊急リリースを含むリリースの種類」という 1 項目である。 リリースの種類が列挙されているわけではない。 どんな種類があるかは書かれていない。
なお、変更・リリースに掛かる「緊急」は、同じ中分類の 2.(12)① 変更管理方針 の説明文 (「緊急の変更を含む変更のカテゴリ」)と ③ の用語例(「緊急変更」)にも現れる。 (このほかに「緊急度」が 2.(15)①・2.(16)にある。) 3 か所とも表記が違う。どれもシラバスの表記のままである。
「リリースの配付」
Section titled “「リリースの配付」”8 つ目は「リリースの配付」である。
「配布」ではなく「配付」と書かれている。
シラバスの表記のまま書く。直さない。
「稼働環境」と「受入れ試験環境」
Section titled “「稼働環境」と「受入れ試験環境」”6 つ目と 7 つ目は、どちらも「環境」で終わる。
- 受入れ試験環境(6)
- 稼働環境(7)
両者がどう違うかは書かれていない。
「稼働環境」は説明文にも現れ、同じ中分類の 2.(12)③ の箇条書きと 2.(13)③ 構築及び移行 の説明文にも現れる。
「継続的」で始まる 2 語
Section titled “「継続的」で始まる 2 語”9 番目と 10 番目は「継続的」で始まる — 継続的デリバリー、継続的デプロイ。
両者がどう違うかは書かれていない。
なお、2.(13)③ 構築及び移行 の用語例には「継続的インテグレーション」がある。 3 つが同じ種類の語かどうかは、シラバスに書かれていない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 「リリース」と「展開」の違い、細目名がなぜ両方を含むか
- リリースの種類にどんなものがあるか
- 「リリースの受入れ基準」が何を定めるか、2.(13)② の「サービス受入れ基準」との違い
- 「受入れ試験環境」と「稼働環境」の違い
- 「継続的デリバリー」と「継続的デプロイ」の違い、継続的インテグレーションとの関係
- リリースの配付をどう行うか
- 「適切な他のサービスマネジメント活動」がどれを指すか
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。