サービス継続管理
サービス継続計画に対して行うことを 3 つ挙げよ。
作成し、実施し、維持するの 3 つである。
サービス継続計画を作成し,実施し,維持することを理解する。
なお、一文目にはこのほかに「サービス継続のリスクのアセスメントを行う」と 「サービス継続の要求事項を決定する」がある。
サービス継続計画を試験する契機は何か。いくつあるか。
2 つで、「又は」でつながれている。
- あらかじめ定めた間隔
- サービス環境に重大な変更があった場合
サービス継続計画は,あらかじめ定めた間隔又はサービス環境に重大な変更があった場合, 試験することを理解する。
どちらか一方だけにしない。 間隔の長さも、何をもって「重大な変更」とするかも書かれていない。
用語例の RTO・RPO・RLO に付く括弧の中身は何か。
日本語の訳語である。英語のつづりではない。
RTO(目標復旧時間),RPO(目標復旧時点),RLO(目標復旧レベル)
BCP も同じく日本語(事業継続計画)が先で、略称が括弧に入る形である。
事業継続計画(BCP)
この 4 語のどれにも英語のつづりは付いていない。補わない。
用語例に「計画」で終わる語はいくつあるか。
2 つである —事業継続計画(BCP)とサービス継続計画。
両者の違いはシラバスに書かれていない。 説明文に現れるのは「サービス継続計画」のほうだけである。
シラバスはサービス継続のリスクのアセスメントを行うこと、及びサービス継続の要求事項を決定し、サービス継続計画を作成し、実施し、維持することを理解するとしている。あわせてサービス継続計画はあらかじめ定めた間隔又はサービス環境に重大な変更があった場合に試験することを理解するとしている。試験の契機が 2 つあり「又は」でつながれている点が要点である。用語例は 9 語で、RTO・RPO・RLO の括弧は日本語の訳語、事業継続計画(BCP)は日本語が先で略称が括弧に入る向きであり、どれにも英語のつづりは付かず、スタンバイ 3 種の違いも書かれていない。
説明文の二文
| 文 | 内容 |
|---|---|
| 一文目 | リスクのアセスメント/要求事項の決定/計画の作成・実施・維持 |
| 二文目 | 計画の試験(契機は 2 つ、「又は」でつながれている) |
一文目が挙げる行い
| 順 | 行い | 対象 |
|---|---|---|
| 1 | アセスメントを行う | サービス継続のリスク |
| 2 | 決定する | サービス継続の要求事項 |
| 3 | 作成する | サービス継続計画 |
| 4 | 実施する | (サービス継続計画) |
| 5 | 維持する | (サービス継続計画) |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、実行の順序だと書かれているわけではない。 1 と 2 以降が「及び」で区切られ、2〜5 は読点で並ぶ。
試験の契機(二文目)
| 順 | 契機 | つなぎ |
|---|---|---|
| 1 | あらかじめ定めた間隔 | 又は |
| 2 | サービス環境に重大な変更があった場合 | — |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、優先順位ではない。 2 つは「又は」でつながれている。「及び」ではない。
用語例 9 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中身 |
|---|---|---|
| 1 | 事業継続計画(BCP) | 略称(BCP) |
| 2 | サービス継続計画 | — |
| 3 | 復旧 | — |
| 4 | RTO(目標復旧時間) | 日本語の訳語 |
| 5 | RPO(目標復旧時点) | 日本語の訳語 |
| 6 | RLO(目標復旧レベル) | 日本語の訳語 |
| 7 | コールドスタンバイ | — |
| 8 | ホットスタンバイ | — |
| 9 | ウォームスタンバイ | — |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも実行の順序でもない。 1 は日本語が先で略称が括弧に入り、4〜6 は略称が先で訳語が括弧に入る。向きが逆である。 4 語のどれにも英語のつづりは無い。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 二文 |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 9 |
| 括弧を持つ用語例 | 4(BCP・RTO・RPO・RLO) |
| 末尾 | 「など」は付かない |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は二文である。
サービス継続のリスクのアセスメントを行うこと,及びサービス継続の要求事項を決定し, サービス継続計画を作成し,実施し,維持することを理解する。また,サービス継続計画は, あらかじめ定めた間隔又はサービス環境に重大な変更があった場合,試験することを理解する。
続けて 9 個が列挙されている。
用語例 事業継続計画(BCP),サービス継続計画,復旧,RTO(目標復旧時間),RPO(目標復旧時点),RLO(目標復旧レベル),コールドスタンバイ,ホットスタンバイ, ウォームスタンバイ
一文目 — アセスメント、決定、計画
Section titled “一文目 — アセスメント、決定、計画”「サービス継続のリスクのアセスメントを行う」で始まる。
同じ言い回しは、同じ小分類の 2.(18)サービス可用性管理 の一文目にもある。
| 細目 | 逐語 |
|---|---|
| 2.(18)サービス可用性管理 | サービス可用性のリスクのアセスメント |
| 2.(19)(この細目) | サービス継続のリスクのアセスメント |
シラバスが両者を対比しているわけではない。 アセスメントをどう行うかは、どちらの細目にも書かれていない。
決定するのは「サービス継続の要求事項」である。
| 細目 | 決定するもの |
|---|---|
| 2.(18)サービス可用性管理 | 要求事項及び目標(2 つ) |
| 2.(19)(この細目) | 要求事項(目標は書かれていない) |
この細目の説明文には「目標」が現れない(用語例の RTO・RPO・RLO の訳語には現れる)。読み落とさない。
サービス継続計画に対する行いは 3 つある —「作成し」「実施し」「維持する」。
「作成,実施及び維持」という形は、同じ小分類の 2.(1) サービスマネジメントシステムの計画と支援 にも現れる。
| 細目 | 逐語 |
|---|---|
| 2.(1) | サービスマネジメントシステムの計画を作成,実施及び維持する |
| 2.(19)(この細目) | サービス継続計画を作成し,実施し,維持する |
表記が違う(「作成,実施及び維持」と「作成し,実施し,維持する」)。 どちらもシラバスの表記のままである。揃えない。 シラバスが両者を結び付けているわけではない。
二文目 — 試験の契機は 2 つ
Section titled “二文目 — 試験の契機は 2 つ”「又は」でつながれた 2 つである。
| 順 | 契機 |
|---|---|
| 1 | あらかじめ定めた間隔 |
| 2 | サービス環境に重大な変更があった場合 |
この表の「順」は説明文に現れる順であって、優先順位ではない。
なお、同じ中分類には似た条件を置く細目がある。
| 細目 | 条件の表記 |
|---|---|
| 2.(5)構成管理 | 定められた間隔で |
| 2.(7)サービスレベル管理 | あらかじめ決められた間隔で |
| 2.(9)予算業務及び会計業務 | あらかじめ定めた間隔で |
| 2.(10)需要管理 | あらかじめ定めた間隔で |
| 2.(19)(この細目) | あらかじめ定めた間隔又は… |
2.(9)・2.(10)とこの細目は、同じ「あらかじめ定めた間隔」である。 2.(5)と 2.(7)は表記が違う。どれもシラバスの表記のままである。揃えない。
この細目だけが「間隔で**」ではなく「間隔又は〜」と続き、 もう 1 つの契機を並べている。**
間隔の長さは、どの細目にも書かれていない。
「重大な」という語は、同じ小分類の 2.(12)① 変更管理方針 と 2.(15)② 重大なインシデントの対応 にも現れる。
| 細目 | 逐語 |
|---|---|
| 2.(12)① 変更管理方針 | 顧客又はサービスに重大な影響を及ぼす可能性のある変更 |
| 2.(15)② | 重大なインシデント |
| 2.(19)(この細目) | サービス環境に重大な変更があった場合 |
シラバスが両者を結び付けているわけではない。 2.(15)② は「重大なインシデントを特定する基準を決定する」と書くが、 この細目には「重大な変更」を判定する基準が書かれていない。 2.(12)① は「重大な影響を及ぼす可能性のある変更」を判断する基準を定義すると書くが、 それがこの細目の「サービス環境に重大な変更」と同じものだとは書かれていない。
行いは「試験する」である。 どう試験するか、試験の結果をどう扱うかは書かれていない。
用語例 — 2 つの「計画」
Section titled “用語例 — 2 つの「計画」”| 順 | 用語例 | 説明文に現れるか |
|---|---|---|
| 1 | 事業継続計画(BCP) | 現れない |
| 2 | サービス継続計画 | 現れる(2 回) |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度ではない。
「事業継続計画(BCP)」は用語例にだけある。 説明文が扱っているのは「サービス継続計画」のほうである。
両者がどう違うか、どちらが上位かは書かれていない。
このバッチには「事業」で始まる用語例がもう 1 つある — 2.(6)事業関係管理(細目名・用語例)。 シラバスが両者を結び付けているわけではない。
用語例 — 括弧の向きが 2 通り
Section titled “用語例 — 括弧の向きが 2 通り”| 形 | 該当 |
|---|---|
| 日本語(略称) | 事業継続計画(BCP) |
| 略称(日本語の訳語) | RTO(目標復旧時間)/RPO(目標復旧時点)/RLO(目標復旧レベル) |
同じ細目のなかで括弧の向きが逆である。どちらもシラバスの表記のままである。
4 語のどれにも英語のつづりが無い。
このバッチで英語のつづりが括弧に入るのは、用語例では 2.(4)の「資産管理(ITアセットマネジメント(ITAM:IT asset management))」だけである。ほかは説明文の側にある — 1.(4)の「サービスレベル合意書(SLA:Service Level Agreement)」、1.(3)の「ITIL(Information Technology Infrastructure Library)」。1.(4)の用語例は「SLA」で、展開は付かない。
この細目の 4 語はその形をとらない。英語のつづりを補って書かない。
用語例 — RTO・RPO・RLO
Section titled “用語例 — RTO・RPO・RLO”3 つとも「目標復旧」で始まる訳語を持つ。
| 略称 | 訳語 |
|---|---|
| RTO | 目標復旧時間 |
| RPO | 目標復旧時点 |
| RLO | 目標復旧レベル |
違いは「時間」「時点」「レベル」の 3 語だけである。
それぞれが何を測るか、どう決めるか、互いの関係は書かれていない。
「復旧」は 3 つ目の用語例として単独でも挙がっている。
用語例 — スタンバイ 3 種
Section titled “用語例 — スタンバイ 3 種”| 順 | 用語例 |
|---|---|
| 7 | コールドスタンバイ |
| 8 | ホットスタンバイ |
| 9 | ウォームスタンバイ |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、段階の順でも重要度でもない。
3 つとも「スタンバイ」で終わる。
3 つの違いは書かれていない。
コールド・ホット・ウォームの語感から復旧の速さや費用の差を導いて書くことは、
spec.md §8.1a に反する。
並び順もコールド、ホット、ウォームの順であり、 温度の順に並んでいるわけではない。
用語例 9 語という数
Section titled “用語例 9 語という数”小分類 02 の 25 細目のなかで用語例が 9 語なのは、 この細目、2.(1)SMS の計画と支援、2.(16)サービス要求管理、2.(18)サービス可用性管理 の 4 つである。
29 細目全体での最多は 2.(17)問題管理 の 14 語である。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 「事業継続計画(BCP)」と「サービス継続計画」の違い、上下関係
- サービス継続計画に何を書くか
- RTO・RPO・RLO の英語のつづり、測り方、互いの違い
- コールド/ホット/ウォームスタンバイの違い、費用や復旧時間の差
- リスクのアセスメントの手法
- 「あらかじめ定めた間隔」の長さ
- 何をもって「サービス環境に重大な変更」とするか
- 試験の方法、結果の扱い
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。
2.(18)サービス可用性管理 の内容を、この細目に書かない。 別の細目である。