投資の意思決定法
説明文は何を書いているか。
投資の意思決定に使用される手法の考え方,手順を理解する。
これで全文である。28 字の一文。
「考え方」と「手順」の二つを挙げている。
どの手法の、どんな考え方で、どういう手順なのかは書かれていない。
細目名と説明文は同じ言葉を使っているか。
使っていない。
| 場所 | 文字列 |
|---|---|
| 細目名 | 投資の意思決定法 |
| 説明文 | 投資の意思決定に使用される手法 |
「投資の意思決定」までは共通で、そのあとが「法」と「に使用される手法」で分かれる。
シラバスは両者が同じものを指すとも、違うとも書いていない。
用語例 3 語はどんな形か。
PBP,DCF法,NPV(Net Present Value:正味現在価値)
3 語とも英字を含む。
PBP と DCF法 は括弧を持たず、展開も訳も与えられていない。
NPV だけが「Net Present Value:正味現在価値」という展開と訳を持つ。
PBP と DCF の英語の展開をノートで補わない。シラバスがこの細目で与えていない。
この 3 語は、ほかの細目にも現れるか。
NPV だけが 1.(3)④ 開発投資対効果 にも現れる。文字列は括弧まで同じである。
この 25 細目で同じ用語例が二度現れるのは、NPV と BABOK(ビジネスアナリシス知識体系ガイド)の 2 語だけである。
PBP と DCF法 は、この 25 細目でこの細目にしか現れない。
シラバスは、二つの細目に同じ語が現れることの理由を書いていない。
シラバスは投資の意思決定に使用される手法の考え方、手順を理解するとしている。細目名は「投資の意思決定法」だが、説明文は「投資の意思決定に使用される手法」と書いており、同じ文字列ではない。用語例は 3 語で、PBP と DCF法 は展開も訳も持たず、NPV だけが「Net Present Value:正味現在価値」を持つ。NPV は 1.(3)④ 開発投資対効果 にも同じ文字列で現れる。3 語の計算方法も、手順の中身も書かれていない。
用語例 3 個(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中身 |
|---|---|---|
| 1 | PBP | — |
| 2 | DCF法 | — |
| 3 | NPV(Net Present Value:正味現在価値) | 英語:日本語 |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも検討の順序でもない。 3 語のいずれについても、計算方法・使い分け・判断の基準は書かれていない。 3 語がグループに分けられているわけでもない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 一文(28 字) |
| 文末 | 「〜考え方,手順を理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 無し |
| 列挙に付くラベル | 用語例 |
| 用語例の数 | 3 |
| 括弧を持つ用語例 | 1 |
| [タスクの例] | 無し |
説明文が「手順」を挙げているのに [タスクの例] を持たない。 [タスクの例]を持つのは 1.(1)と 1.(2)の 2 件だけである。
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は一文である。
投資の意思決定に使用される手法の考え方,手順を理解する。
続けて用語例が 3 語挙げられている。
PBP,DCF法,NPV(Net Present Value:正味現在価値)
これがこの細目の根拠のすべてである。
細目名と説明文で言葉が変わる
Section titled “細目名と説明文で言葉が変わる”細目名は「投資の意思決定法」、説明文は「投資の意思決定に使用される手法」である。
「法」と「手法」のどちらが正式な呼び名なのかをシラバスは述べていない。
この 25 細目で、細目名が説明文にそのままの形で現れない細目はほかにもある。 ここではどちらの表記も直さず、引用ではシラバスの文字列のまま置く。
3 語のうち展開を持つのは NPV だけである
Section titled “3 語のうち展開を持つのは NPV だけである”PBP と DCF法 は括弧を持たない。シラバスはこの 2 語に展開も訳も与えていない。
この 25 細目には、展開も訳も持たない英字の用語例が 13 語ある。 PBP と DCF法 はそのうちの 2 語である。
NPV は「Net Present Value:正味現在価値」という展開と訳を持つ。 これは英語の展開と日本語訳を全角コロンでつなぐ形で、この 25 細目に 7 件ある形である。
「DCF法」の「法」はシラバスの表記の一部である。「DCF」に縮めない。
説明文は「手順」を挙げているが、3 語のどれをどの順で使うのかは書かれていない。 それぞれの計算式も、どの場面でどれを選ぶのかも書かれていない。
NPV は 1.(3)④ にも現れる
Section titled “NPV は 1.(3)④ にも現れる”NPV(Net Present Value:正味現在価値) は、1.(3)④ 開発投資対効果 の用語例にも 括弧まで同じ文字列で現れる。
この 25 細目で同じ用語例が二度現れるのは、この NPV と、1.(1)と 2.(1)② に現れる BABOK(ビジネスアナリシス知識体系ガイド)の 2 語だけである。
シラバスは、なぜ同じ語が二つの細目にあるのかを書いていない。 二つの細目が同じことを扱っているという意味にも、 一方がもう一方を引き継ぐという意味にも読めない。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- PBP・DCF法・NPV の計算方法、式、単位
- PBP と DCF の英語の展開(シラバスはこの細目で与えていない)
- 3 語の使い分け、長所と短所、判断の基準
- 「考え方」「手順」の中身
- 投資の意思決定を誰がいつ行うか
- 1.(3)④ 開発投資対効果 との前後関係(シラバスは ①〜⑤ の順序を述べていない)
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。