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説明文の一文目が挙げる「多面的性質」は何か。末尾の形にも注意せよ。
  1. 経済的機能
  2. 営利活動
  3. 所有と経営の分離
  4. 市場での独立性

企業は,経済的機能,営利活動,所有と経営の分離,市場での独立性などの 多面的性質をもつ有機的な組織体であることを理解する。

末尾が「など」で開かれている。この 4 つで全部だとは書かれていない。

細目名にある「経営資源」は、説明文のどこにあるか。

どこにもない。

「経営資源」という語は、この細目の説明文にも用語例にも現れない。

二文目にある「ヒト,モノ,カネ,情報」がそれにあたる、とはシラバスに書かれていない。

また,ヒト,モノ,カネ,情報に対する管理を理解する。

この 35 細目のうち、説明文に「経営資源」を持つのは 1.(2)① 経営管理とは だけである。

用語例 7 語のうち、括弧が付くのはどれか。括弧の形は同じか。
順用語例括弧の中身
1企業理念—
2人的資本経営—
3パーパス経営—
4企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)CSR:Corporate Social Responsibility
5企業文化(風土)風土
6グリーンIT—
7カーボンフットプリント—

この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。

2 語に括弧が付き、形はそれぞれ違う。

「所有と経営の分離」は、ほかの細目にも現れるか。

現れる。1.(1)③ 企業の特徴 の説明文にある。

細目位置
1.(1)①(この細目)説明文(多面的性質の 3 つ目)
1.(1)③ 企業の特徴説明文(企業の特徴として挙げられる 1 つ目)

この 35 細目のなかで、この語を説明文に持つのはこの 2 件だけである。

シラバスが 2 つを結び付けているわけではない。同じ文字列が現れる、というところまでである。

シラバスは、企業が経済的機能、営利活動、所有と経営の分離、市場での独立性などの多面的性質をもつ有機的な組織体であること、およびヒト、モノ、カネ、情報に対する管理を理解するとしている。説明文は二文で、性質の列挙は末尾が「など」で開かれている。細目名にある「経営資源」という語は、この細目の説明文にも用語例にも現れない(この 35 細目のうち説明文に「経営資源」があるのは 1.(2)① 経営管理とは だけである)。細目名のもう一方の「企業活動」も同じで、この細目の説明文には現れない(説明文に「企業活動」があるのは 5 細目で、この細目は入らない)。用語例は 7 語で、企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)だけが日本語名を先に置き、括弧の中が「略号:英語」になっている。

説明文の組み立て

文逐語
一文目企業は,経済的機能,営利活動,所有と経営の分離,市場での独立性などの多面的性質をもつ有機的な組織体であることを理解する。
二文目また,ヒト,モノ,カネ,情報に対する管理を理解する。

この表はシラバスの説明文を文で切ったものであり、シラバスが二文を対比しているわけではない。 一文目は「企業とは何か」、二文目は「何を管理するか」だが、両者の関係は書かれていない。

一文目が挙げる多面的性質(シラバスの並び順のまま)

順性質
1経済的機能
2営利活動
3所有と経営の分離
4市場での独立性

この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度でも実行の順序でもない。 末尾が「など」で開かれている。4 つで全部だとは書かれていない。 それぞれの性質が何かは書かれていない。

二文目が挙げる管理の対象(シラバスの並び順のまま)

順対象
1ヒト
2モノ
3カネ
4情報

この表の「順」は説明文に現れる順であって、重要度でも扱う順でもない。 この 4 つに「など」は付かない。一文目とは違う。 この 4 つを「経営資源」と呼ぶとは書かれていない。

用語例 7 個(シラバスの並び順のまま)

順用語例括弧の中身
1企業理念—
2人的資本経営—
3パーパス経営—
4企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)CSR:Corporate Social Responsibility
5企業文化(風土)風土
6グリーンIT—
7カーボンフットプリント—

この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも扱う順でもない。 7 語のいずれについても、意味・内容は書かれていない。 7 語はいずれも、ほかの 34 細目の用語例には現れない。

この細目でのシラバスの書き方

項目記載
説明文二文(86 字)
文末「〜を理解する。」
説明文の「など」1 箇所
列挙に付くラベル用語例
用語例の数7

説明文は二文である。

企業は,経済的機能,営利活動,所有と経営の分離,市場での独立性などの多面的性質をもつ 有機的な組織体であることを理解する。また,ヒト,モノ,カネ,情報に対する管理を理解する。

続けて 7 個が列挙されている。

用語例 企業理念,人的資本経営,パーパス経営, 企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility),企業文化(風土), グリーンIT,カーボンフットプリント

細目名の「経営資源」は説明文に無い

Section titled “細目名の「経営資源」は説明文に無い”

細目名は「企業活動と経営資源」だが、説明文にも用語例にも「経営資源」という語は無い。

「企業活動」も同じで、この細目の説明文には現れない。

細目名の語この細目の説明文この細目の用語例
企業活動無し無し
経営資源無し無し

この表は文字列の有無を並べたものであり、シラバスが不足を認めているわけではない。

この 35 細目のうち、説明文に「経営資源」を持つのは 1.(2)① 経営管理とは だけである。

「企業活動」を説明文に持つのは 1.(2)① / 1.(5)② / 2.(1)④ / 3.(1)② / 3.(2)の 5 細目で、この細目は入らない。

二文目の「ヒト,モノ,カネ,情報」が経営資源にあたる、とは書かれていない。 このノートで両者を結び付けない。

一文目の列挙は「など」で開かれている

Section titled “一文目の列挙は「など」で開かれている”

「経済的機能,営利活動,所有と経営の分離,市場での独立性などの多面的性質」である。

4 つ以外にも性質があると読めるが、それが何かは書かれていない。

この 4 つを閉じた集合として覚えない。

一方、二文目の「ヒト,モノ,カネ,情報」には「など」が付かない。 同じ説明文のなかで開き方が違う。

それでも、この 4 つで管理の対象が尽きるとシラバスが述べているわけではない。 「など」が無い、というところまでである。

用語例の括弧の形が、この 35 細目のなかで 1 語だけ違う

Section titled “用語例の括弧の形が、この 35 細目のなかで 1 語だけ違う”

括弧の中に「:」を持つ用語例は、この 35 細目に 32 語ある。 そのうち 30 語は 略号(英語:日本語) の形である。

形例件数
略号(英語:日本語)BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)30
日本語(略号:英語)企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)1
上のどちらでもない新QC七つ道具(親和図法,…,PDPC(…:プロセス決定計画図)法,…)1

この表は括弧の形を数えたものであり、シラバスが形を定めているわけではない。

3 行目は 2.(1)⑦ 品質管理手法 の用語例で、外側も括弧の中も日本語の列挙であり、 「:」は入れ子になった内側の括弧のなかにある。

日本語名を先に置き、括弧の中を「略号:英語」にしているのはこの 1 語だけである。

CSR の日本語訳がこの語の外側にある、という書き方であって、 シラバスが「企業の社会的責任 = CSR」と定義しているわけではない。

もう 1 つの括弧「企業文化(風土)」は、括弧の中が日本語だけである。 両者が同じものかどうかは書かれていない。

次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。

  • 経営資源とは何か、なぜ「ヒト,モノ,カネ,情報」の 4 つなのか
  • 経済的機能・営利活動・所有と経営の分離・市場での独立性のそれぞれの意味
  • 「有機的な組織体」が何を指すか
  • 用語例 7 語それぞれの意味、定義、提唱者、制定年
  • CSR の定義、対象範囲、関連する規格
  • グリーンIT・カーボンフットプリントの算定方法、単位
  • 企業理念・パーパス経営・人的資本経営の関係、違い

名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。