デファクトスタンダード
シラバスはデファクトスタンダードを何と説明しているか。「規格」だけを指すか。
「デファクトスタンダードは事実上の標準として広く用いられている規格,基準,製品などである」と 説明している。規格に限らず、基準や製品まで含めて書かれている。
用語例の 5 つのうち、シラバスが説明文で意味を与えているのはどれか。
「デファクトスタンダード」だけである。 説明文は「デファクトスタンダードは事実上の標準として広く用いられている規格,基準,製品などである ことを理解する」の一文で、OMG・W3C・フォーラム標準・デジュレスタンダードには説明文が付いていない。 残る 4 つは、語として挙がっていることを押さえる。
シラバスはデファクトスタンダードを事実上の標準として広く用いられている規格・基準・製品などであると説明し、用語例に OMG・W3C・フォーラム標準・デファクトスタンダード・デジュレスタンダードを挙げているが、シラバスが説明文で意味を与えているのはデファクトスタンダードだけである。残る 4 つのうち W3C と OMG は団体自身の記述が取れ、W3C は Member organizations と staff と public が協力して web standards を開発する国際的な公益非営利組織を、OMG は国際的で open membership の非営利の技術標準コンソーシアムをそれぞれ自称しているが、両団体の標準がデファクトスタンダードにあたるかどうかについてこのノートの根拠は何も述べておらず、フォーラム標準とデジュレスタンダードは定義が取れていない。
用語例の 5 つと、押さえられる範囲
| 用語例 | シラバスの説明文 | ほかに根拠が取れたこと |
|---|---|---|
| デファクトスタンダード | あり。事実上の標準として広く用いられている規格,基準,製品など | — |
| デジュレスタンダード | なし(語のみ) | — |
| フォーラム標準 | なし(語のみ) | — |
| W3C | なし(語のみ) | international public-interest non-profit organization。Members は 330 超。ページには「Founded by Web inventor Tim Berners-Lee」「founded the World Wide Web Consortium in 1994」という別々の断片がある |
| OMG | なし(語のみ) | international, open membership, not-for-profit technology standards consortium。「Founded in 1989」 |
説明文が挙げていること
Section titled “説明文が挙げていること”シラバスの説明文は「デファクトスタンダードは事実上の標準として広く用いられている 規格,基準,製品などであることを理解する」の一文である。
ここで挙げられているのは「事実上の標準」であることと「広く用いられている」ことで、 どこかの機関が制定したかどうかには触れていない。 また、対象は規格に限られず「基準,製品など」まで広げられている。 JIS のように制定の手続と根拠条によって定まる標準(産業標準化法第十一条・第二十条)とは、 定まり方の説明そのものが違っている。
用語例の 2 団体
Section titled “用語例の 2 団体”シラバスがこの 2 団体をこの細目の用語例に置いていることまでが、確認できる範囲である。 両団体の標準がデファクトスタンダードにあたるかどうかについては、ここで根拠にした資料は 何も述べていない。
W3C は自らを「The World Wide Web Consortium (W3C) is an international public-interest non-profit organization where Member organizations, a full-time staff, and the public work together to develop web standards.」と説明する。 会員については「More than 330 Members from around the world lead the development and implementation of standards.」とある。mission は「to make the web work — for everyone」。 創設については「Founded by Web inventor Tim Berners-Lee」と 「founded the World Wide Web Consortium in 1994 to ensure the long-term growth of the web」の 2 つの断片がページにある。この 2 つは別の箇所にあり、1 文としてはつながっていないので、 「1994 年に Tim Berners-Lee が設立した」という 1 文に合成しては読まない。
OMG は「The Object Management Group® (OMG®) is an international, open membership, not-for-profit technology standards consortium.」と名のる。 別の箇所では OMG SDO(The Object Management Group® Standards Development Organization)について 「international (27 countries), membership-driven (230+ organizations) and not-for-profit consortium」と規模を示している。 「Founded in 1989, OMG standards are driven by vendors, end-users, academic institutions and government agencies.」とあり、標準を推し進める主体として、ベンダ・利用者・学術機関・政府機関を 並べている。
W3C は「Member organizations」「Members」、OMG は「open membership」「membership-driven」という語を それぞれ自分の説明に使っている。
「フォーラム標準」と「デジュレスタンダード」
Section titled “「フォーラム標準」と「デジュレスタンダード」”ここで根拠にした資料には、この 2 語の定義が含まれていない。 このノートでは定義を与えず、シラバスがこの 2 語をデファクトスタンダードと並べて挙げていること までを押さえる。
JIS との違い
| 観点 | デファクトスタンダード(このノート) | JIS |
|---|---|---|
| 決まり方についての記述 | 事実上の標準として広く用いられていること(シラバスの説明文) | 主務大臣が調査会の議決を経て制定すること(産業標準化法第十一条。シラバスの説明文は「答申」と書く) |
| 用語例に挙がる団体 | OMG、W3C | JISC(日本産業標準調査会)、JSA(日本規格協会) |
| 名称についての定め | シラバスの説明文にも、用語例の 2 団体(W3C・OMG)の自己記述にも、名称を保護する定めは出てこない | 第二十条第二項が、何人も、制定された産業標準でないものについて日本産業規格又はこれと紛らわしい名称を用いてはならないとする |