同時実行制御(排他制御)
説明文の一文目と二文目は、それぞれ何を理解するとしているか。
データの整合性を保つために,複数のトランザクションが同時にデータベースのデータを更新することが起こらないようにする同時実行制御(排他制御)の考え方を理解する。また,ロック方式,セマフォ方式,コミットメント制御,多版同時実行制御(MVCC)の仕組みを理解する。
一文目は「データの整合性を保つために,複数のトランザクションが同時にデータベースのデータを更新することが起こらないようにする」同時実行制御(排他制御)の「考え方」を理解するとしている。 二文目は「ロック方式,セマフォ方式,コミットメント制御,多版同時実行制御(MVCC)」の「仕組み」を理解するとしている。 二文目は「また,」で始まる。
多版同時実行制御(MVCC) の括弧の中は英字だけで、4 文字が何を表すかをシラバスは書いていない。
同じ細目名は、シラバスのほかの場所にもあるか。
ある。1.(2)データベース管理システム の見出しの下の 2 番目の細目 1.(2)② が、同じ「同時実行制御(排他制御)」の細目名を持つ。
1.(2)② の説明文は 47 字の一文で、5 語の用語例を持つ。共通する用語例は デッドロック の 1 語だけである。 2 つの細目の関係を、シラバスは書いていない。
用語例のうち、「ロック」の文字列を持つ語はどれか。
専有ロック・共有ロック・ロック粒度・デッドロック の 4 語である。 説明文の二文目の「ロック方式」とも「ロック」の文字列が重なる。
4 語の意味と、説明文の「ロック方式」との関係を、シラバスは書いていない。
シラバスは、データの整合性を保つために、複数のトランザクションが同時にデータベースのデータを更新することが起こらないようにする同時実行制御(排他制御)の考え方と、ロック方式、セマフォ方式、コミットメント制御、多版同時実行制御(MVCC)の仕組みを理解するとしている。用語例は 16 語で、16 語それぞれの意味は書かれていない。
用語例 16 語(シラバスの並び順のまま)
| 順 | 用語例 | 括弧の中 |
|---|---|---|
| 1 | 専有ロック | — |
| 2 | 共有ロック | — |
| 3 | ロック粒度 | — |
| 4 | 2相ロッキングプロトコル | — |
| 5 | デッドロック | — |
| 6 | Wait-Die方式 | — |
| 7 | Wound-Wait方式 | — |
| 8 | 2相コミットメント | — |
| 9 | ダーティリード | — |
| 10 | ノンリピータブルリード | — |
| 11 | ファントムリード | — |
| 12 | 隔離性水準 | — |
| 13 | 補償トランザクション | — |
| 14 | TCCパターン | — |
| 15 | Sagaパターン | — |
| 16 | スキュー(skew) | skew |
この表の「順」はシラバスの並び順であって、重要度でも実施の順序でもない。 「括弧の中」の列はシラバスの括弧をそのまま写したもので、括弧の中が見出しの別の書き方か、例示か、補足かを、シラバスは述べていない。 16 語のいずれについても、意味はシラバスに書かれていない。
この細目でのシラバスの書き方
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| 説明文 | 二文(129 字) |
| 一文目の文末 | 「〜複数のトランザクションが同時にデータベースのデータを更新することが起こらないようにする同時実行制御(排他制御)の考え方を理解する。」 |
| 二文目の文末 | 「〜多版同時実行制御(MVCC)の仕組みを理解する。」 |
| 説明文の「など」 | 無し |
| 説明文の中の括弧 | 2 個 |
| 用語例の数 | 16 |
| 括弧を持つ用語例 | 1 |
| 用語例の区分見出し | 無し |
シラバスが書いていること
Section titled “シラバスが書いていること”説明文は二文、129 字である。「など」は無い。括弧は 2 個ある。
説明文は細目名と同じ「同時実行制御(排他制御)」の文字列を持つ。 用語例 16 語は、この 29 細目で 5.(2)の 21 語、3.(2)② の 19 語に次いで多い。
シラバスはこの細目を節 4 トランザクション処理 の 1 番目に置いている。
節 4 の【目標】の 1 項目目「データベースの同時実行制御(排他制御),障害回復の考え方,仕組みを修得し,応用する。」は、細目名を文字列として持つ。 【目標】の項目と細目の対応を、シラバスは述べていない。
同じ細目名を持つ 1.(2)②
Section titled “同じ細目名を持つ 1.(2)②”細目名「同時実行制御(排他制御)」は、1.(2)② と、節 4 トランザクション処理 の 1 番目(この細目)の 2 か所にある。
- この細目の説明文は「同時実行制御(排他制御)」の文字列を持つ。1.(2)② の説明文は持たない
- 共通する用語例は デッドロック の 1 語だけである。1.(2)② の用語例 ロック・トランザクション は、この細目の用語例では 専有ロック・補償トランザクション などの語の一部として現れる
2 つの細目を結び付ける記述は、シラバスに無い。
ほかの細目との文字列の重なり
Section titled “ほかの細目との文字列の重なり”- デッドロック — この細目の用語例 デッドロック が、1.(2)② の用語例 デッドロック にも現れる
- トランザクション — 1.(2)② の用語例 トランザクション が、この細目の説明文・用語例 補償トランザクション に現れる
- ロック — 1.(2)② の用語例 ロック が、この細目の説明文・用語例 専有ロック・共有ロック・ロック粒度・デッドロック に現れる
- 同時実行制御(排他制御) — 1.(2)② の細目名が、この細目の説明文に現れる
- 2相コミットメント — この細目の用語例 2相コミットメント が、5.(2)の用語例 2相コミットメント にも現れる
- コミットメント制御 — 5.(2)の用語例 コミットメント制御 が、この細目の説明文に現れる
- 同時実行制御 — 5.(2)の用語例 同時実行制御 が、この細目の細目名・説明文に現れる
(用語例の語全体・括弧の前の文字列と細目名が、ほかの細目の細目名・説明文・用語例に現れる組は、b15gen/ov.py で両方向に照合し、すべて挙げた。細目名・説明文・用語例の語の一部について重なる例はほかにもあり(「データベース」「データ」など)、ここには挙げていない。英数字(と「/」「.」「-」)だけの語は、前後が英数字でない位置の一致だけを数えた(別の英語の一部として当たるものは除いた)。同じ細目名を持つ細目どうしの細目名の一致は、上の節で扱った。)
シラバスはこれらを結び付けていない。 文字列が同じことだけが事実である。
この細目で書かないこと
Section titled “この細目で書かないこと”次はいずれもこのノートの根拠に含まれていない。
- 16 語それぞれの意味
- ロック方式・セマフォ方式・コミットメント制御・多版同時実行制御(MVCC)の仕組み
- MVCC の 4 文字が何を表すか
- 隔離性水準 の段階
- この細目と 1.(2)② の関係
名前から内容を推測して書くことは spec.md §8.1a に反する。